丹沢・大山 歴史街道ものがたり デジタルアーカイブ

産業能率大学 丹沢・大山 歴史街道ものがたり デジタルアーカイブ
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歴史と文化 ~信仰の山に集う人々の想い~

大山寺
雨降山大山寺本堂、鉄造不動明王と二童子像が祀られている

 大山は、古くから宗教的霊場として開かれた山であり、霊山、神体山として、常陸の筑波山、武蔵の御獄山と共に関東三名山の一つに挙げられ多くの人々から崇敬されてきた。 山内の雨降山大山寺を中心に霊山大山として栄え、こうした繁栄により、かつては「大山千軒、須賀千軒」と呼ばれるほどのにぎわいのある集落(門前町)が形成された。 なお大山は、地質特性から見ると新生代の第三紀から中新世初期に海底火山が隆起して形成された緑色凝灰岩からなり、それが山頂部に突出したもので、山頂には石尊大権現(石尊社)が祀られている。

 また、大山信仰には、修行のための霊場、豊作の祈願(農耕神)、豊漁と海上の安全祈願(漁業神)、職人・商人(水に関係の深い火消しや酒屋、また大工・石工・板前などの職人集団)の商売繁盛祈願、 除災招福(無病息災、家内安全)祈願などが挙げられる。ここでは、こうした大山信仰空間の形成とその歴史的経緯について、大山開山の記録が初見される奈良時代から明治時代までを対象に各時代の特徴をまとめる。