納め太刀
大山登拝の特徴の一つに「納め太刀」の風習がある。これは招福除災を祈願するもので、かつて源頼朝が天下泰平、武運長久を祈願し太刀を奉納したのが始まりとされている。これが庶民に広まり、木製の太刀(木太刀)に願文などを記し、これを阿夫利神社や大山寺で祈願して、その太刀を持ち帰り神棚などに奉斉し、1年間の守護とした。
そして翌年の参拝時には返納し、新しいものを受けるといった習慣がみられた。なお帰りに他の人が納めたものを借り受けて持ち帰る習わしもあったとされる。

こうした納め太刀は、多<は長さ一尺程度であったが、中には一丈に及ぶ納め太刀を奉納する者もみられたという。なおこの「太刀」(たち)は招福除災を祈願するものであるが、その言葉の響きから、庶民にとって病魔を「断つ」、災いを「断つ」といった願いも込められていたといわれる。

伊勢原青年会議所は「大山納め太刀ウォーク」と銘打ち、毎年8月に太刀奉納のウォークイベントを行っている。阿夫利神社社務所から阿夫利神社下社までを約3時間かけて参道を歩き、太刀を下社に奉納する。夏休みのこともあり、毎年多くの子どもの参加がみられる。





