丹沢・大山 歴史街道ものがたり デジタルアーカイブ

産業能率大学 丹沢・大山 歴史街道ものがたり デジタルアーカイブ
ホーム > 知る > 大山灯籠の光

大山灯籠の光 ~旅を紡ぐ灯火の暖かさ~

大山灯籠
小稲葉地区下之町の大山灯籠、夏山が終わるまで毎日灯される

 現在の大山は1年を通じて自由に参拝できるが、江戸期の頃は厳しい規律があり、その決まりに沿って参拝が行われていた。御拝殿口(現在の下社)までは男性でも女性でも1年を通じて登山できるものの、そこより先は女人禁制であり、また、男性であっても夏山祭礼中(7月27日に始まり8月17日まで)のみしか参拝が許されなかった。この「夏山」の期間内は特別な日であり、期間中は関東各地から多くの参拝者が大山道を歩いて大山を目指した。現代とは異なり、夜間は提灯と月の光くらいしかなかった当時、多くの人を迷うことなく大山へ導いたのが大山道の辻に立てられた大山灯籠である。

 大山灯籠は、夏山期間中だけ立てられ(灯籠立て)、その時期が過ぎると解体されて翌年まで仕舞われた(灯籠倒し)。この風習は参拝者の無事を祈り、毎年繰り返されてきたものの近年は 継ぐものも少なくなって来ている。伊勢原市内でも、一部の人々により細々と受け継がれて来ている。ここでは、こうした大山灯籠の調査を行った結果をまとめる。


*本調査結果は、ISEHARA・おもてなし隊(会長 斉藤勢吾氏)の寄贈である