開山町

大山開山の祖 良辨僧正を祀る開山堂によるもので、堂内には猿に抱かれた小児(大山寺縁起で金鷲童子と呼ばれる後の良辨僧正)の像が納められている。開山堂横の良辨滝は、開山の折に良辨僧正が六根を清めた滝とされ、境内には祓戸四柱(はらえとしはしら)神社が祀られる。
開山町の鎮守は、現在旧道沿いにある諏訪神社であり、毎年7月27日に例祭が行われ、社地で青茅が結ばれ当山の諸神に供される。
―「相州大山案内記」より開山町についての記述―
三の鳥居
幸橋を渡り、渓谷に沿うて登れば右に大山郵便局あり。之より幾何もなくして青銅の大鳥居を見る、之阿夫利神社第三の鳥居にして東都を比企氏の建つるところなり。
良辨滝
鳥居を入りて右に鐡橋を渡りて至る。密樹天を掩ふ處、青銅の大蛇喝々麗珠を踊らせ、銀○を吐く、高さ三丈、巾三尺餘、冷寒人をして慄然たらしむ。 瀧上に良辨堂ありて良辨幼時の像(自作の)を安ず。傳云う良辨開山の折、此の瀧にて六根を清めたりと、境内に祓戸四柱神社を祭り、瀧守を龜井正繩氏となす。瀧の入口に石像の大獅子一對、銅製の大提燈一對あり、共に頗る精巧を極む。坂上に良辨の餅屋あり、名物「五福菓子」を賣る。
諏訪神社
開山町の鎮守にして良辨瀧と斜に相對す。祭神は建御方神にして永仁三年の勧請なり。毎年七月二七日社地に青茅を結びて當山の緒神に供ふるを例とす境内銀杏の神木あり。





