今年度2回目のWikipediaブンガクが開催されました。今回のテーマは文豪「坂口安吾」です。
当館では、共催イベントとしてウィキペディアの記事を執筆するイベントを行ってきました。図書館とウィキペディアの関係については、2024年4月に開催された「Wikipediaブンガク11 橋本治」についての記事をご覧ください。
今回も、県立近代文学館で開催された特別展「没後70年 坂口安吾展 あちらこちら命がけ」に合わせて、ウィキペディア上の坂口安吾に関係する記事を執筆しました。
さて、坂口安吾といえば『堕落論』で知られる有名な文豪であり、ウィキペディアの記事もそれなりに充実している印象を受けます。しかし、ウィキペディアの記事を充実させることを目的として、特別展を観覧したり、資料を探したりしてみると、意外と掲載されていない新たな発見があるものなのです。
今回、新規立項された記事には、坂口安吾はもちろんのこと、太宰治や織田作之助にも縁のある文壇バー「ルパン(バー)」、加筆された記事には「坂口安吾」、「坂口三千代」、「矢田津世子」、「安吾賞」、「神奈川近代文学館」があります。ルパンで撮影された太宰治の写真は、よく本や雑誌に使われていますが、その写真のカットされている部分に坂口安吾の後ろ姿も写っていたのは面白い発見でした。各記事について、具体的にどの部分が本イベントで加筆されたのかについては、ぜひ各ページの「履歴を表示」よりご確認ください。11月23日(日曜日)に開催されたこのイベントで執筆された部分、その後加筆された部分など、それぞれの記事がどのように編集されてきたのか、ご覧になった記事に至るまでの履歴をみることができます。
このイベントの執筆作業は、本館4階学び⇔交流エリアで行われました。ウィキペディアに興味のある方やイベントのテーマに興味のある方、図書館業界に興味のある方など、色々な人が集まりました。今回は図書館総合展を通じて参加された方もいらっしゃいました。また執筆には、県立近代文学館での学びとあわせて、当館の所蔵資料を根拠のある情報源として活用していただいています。今回は事前準備として147冊の資料を用意しました。
本イベントが、このエリアの名前に込められた思いのとおり、「学び」と「交流」を通じて、ウィキペディアという集合知を充実させるという「価値を創造」する場になっていると幸いです。皆様も、ウィキペディアに掲載されていない新しい情報を探す、という視点で物事をみてみませんか?好きなこと、興味のあること、最近勉強したこと、何でも大丈夫です。意外な発見があるかもしれません。
(県立図書館 「Wikipediaブンガク」担当)
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ウィキメディア・ワールドin図書館総合展2025(外部リンク)(2026年1月23日確認)