神奈川県立の図書館

川崎図書館で図書館実習生を受入れしました

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請求記号練習シート 司書資格を取得するために、学校によっては図書館実習が必要なところがあります。図書館実習とは、司書養成課程を履修している学生が一定期間図書館で実務を経験するものです。
県立川崎図書館では、9月の2週間、大学生2名を図書館実習生として受入れしました。
今回は、このうち資料整備課が担当した4日間の実習の一部をご報告します。


資料整備課の主な業務は、図書館資料の収集・受入れ・整理・保存等といったところ。扱う資料は技術・工学などの理工系が中心です。
実習生のお二人にも、選定、納品対応や検収、蔵書検索用のデータ整備、装備、修理、配架や書架移動などの業務をひととおり実習していただきました。


図書の納品・検収

書店員の方と一緒に、現物図書と納品書の内容に相違がないか確認します。書名、出版者、価格...と順を追って読み合わせていくのですが、実習生にとっては普段目にすることのない専門用語の連続。「いったいどこで区切って読めばよいのか」と、楽しそうに四苦八苦している姿が印象的でした。


県立川崎図書館の雑誌の収集について(座学)

収集の中心は理工系の専門誌。書店から購入するほか、ニッチな分野のものは学会や団体など、各発行所と個別に契約が必要なタイトルも本当にたくさんあります。入手のための手続きが大変だと感じることもあるけれど、こうやって特徴的な資料を収集しているからこそ理工系の専門的図書館としての役割を果たしていけるのだと、職員の説明にも力が入りました。


請求記号ラベルを書く

手書きでラベルを作成している当館では、書き手によってばらつきが生じないよう、英数字の書き方に特殊なきまりがあります。というわけで、まずは英数字の書き方の練習からスタート。
その後、実際のラベルの大きさに収まり良く書く練習を経て、本番デビューしました。


修理の様子修理

破れてしまったページに筆ででんぷん糊をつけたり、場所によっては、さらにちぎった和紙を被せたりして修理しました。


破損がひどく修理が難しい資料をまるごと箱に入れて保存するための「保存箱」作りにも挑戦。尺の長い中性紙の厚紙を資料のサイズに合わせて切り出し、組み立てていきました。


実際に手を動かし、モノとしての本が整っていく手ごたえを感じられたのではないでしょうか。


所感

実習生のお一人は、「もっと手早くできるようになりたい」、「さらに学びを深めていきたい」と、たびたび口にされていました。まっすぐなひたむきさに、私たちも背筋が伸びる思いがしました。
また、「公共図書館で専門書を利用できることが本当にありがたい。そのために日頃から資料を守ってくださっている司書の皆さんにも感謝の気持ちがあふれました」とのフィードバックももらい、図書館の仕事を理解してもらえたのだなと嬉しくなりました。


この他、企画情報課では、カウンター業務、レファレンスサービス、物流(両県立図書館間や県内の図書館等の相互利用のため、予約資料を届けるための業務)、書庫出納といった業務にも取り組んでいただきました。


短い期間でしたが、ここでの経験がこれからのお二人の糧となりますよう、ますますのご活躍をお祈りします。


(県立川崎図書館:資料整備課)