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新聞記事情報のデータベース化作業 地域情報課は、新館3階にある「かながわ資料/新聞・雑誌室」の運営を行っている課です。

「図書館お仕事紹介!」シリーズは、普段なかなかお見せできない部分をご紹介するということで、今回は「かながわ資料/新聞・雑誌室」の裏側の仕事をご紹介します。


1 神奈川県関係記事・文献情報の作成

神奈川県についての新聞記事や雑誌、図書に収録されている文献のタイトル情報を当館のホームページで検索できることはご存じでしょうか?

このデータベースは、県立川崎図書館と協同で作成しているものですが、新聞記事情報のデータベース化の大半を当課で行っています。


毎日、地元紙である神奈川新聞をはじめ、読売、毎日、朝日、日経、産経、東京新聞等の地域面をチェックし、基準に従ってどの記事を登録するか精査します。

その際に、過去に同じような記事が登録されているかなどもチェックしていきます。

登録する記事が決まったら、見出しのヨミなどを確認し、検索に役立つと思われるキーワードも付与しながら、システムに登録していきます。入力後は正しく登録できているか確認し、やっとここで1件の記事にかかる作業が終わります。


登録は1日に約2030件、毎月500件以上の記事を入力しています。終わりのない作業ですが、一つ一つ丁寧に作業をしています。

神奈川県に関する新聞記事や雑誌、図書の文献をお探しの際は、是非「神奈川県関係記事・文献情報検索」をご活用ください。


2 神奈川県立図書館デジタルアーカイブの作成

かながわ資料/新聞・雑誌室で扱う神奈川県関係の資料には、図書、雑誌、地図や絵図などいろいろな形態のものがあります。

その中から著作権の保護期間を満了した資料(浮世絵などの1枚物の貴重資料を中心としています。)をデジタル化し、ホームページでご紹介しているのが「神奈川県立図書館デジタルアーカイブ」です。

これは2005年に当館所蔵の浮世絵を試行的にホームページに掲載したことに始まり、現在では1,000点以上の資料をご紹介するまでとなりました。


横浜絵・開化絵の世界」では、幕末から明治初期にかけて港町横浜を舞台に製作された独特の浮世絵や絵画資料を80点以上ご紹介しています。

これらには黒船や機関車、洋館といった文明開化期のシンボルを配した風景画や外国人が描かれ、見ているだけでも楽しく、当時の様子も知ることができる歴史的なビジュアル資料となっています。

今後の公開に向けて、資料のデジタル化を日々進めています。

みなさまに「神奈川県立図書館デジタルアーカイブ」をご覧いただくことで、神奈川県の歴史・文化を身近に感じていただき、調査・研究の一助としていただければと思います。


資料のデジタル化作業の様子

どちらの仕事も今や昔の「神奈川の姿」を資料からとらえ、未来につなげていくための仕事です。

このほかにも、『郷土神奈川』や「かながわ資料ニュースレター」の発行も行い、みなさまにとって神奈川県に関する調査・研究がよりスムーズになるように努めています。


(県立図書館:地域情報課)