(写真:前川國男館(旧本館)資料移転準備の様子)
まずは令和6(2024)年度から、図書、郷土資料、逐次刊行物、視聴覚資料などの各資料群をどの書架にどのように並べるかといった詳細な計画を、各担当者が分担し、相談しながら作成していきました。
それぞれの資料群の中にも、様々な資料があります。例えば逐次刊行物には雑誌や新聞などがありますが、その中には一定期間の新聞の原紙を1冊に製本したとても大きな資料や、資料が散逸しないように保存箱にまとめて入れたものなど、多様な種類の資料が含まれます。サイズや形態が特殊なものも使いやすく棚に並べることができるように、書架の段組みを変更して棚の高さを調整したり、2面分の棚を1つの棚のように使うことで奥行きを確保したりと、試行錯誤を繰り返しました。
これらの計画は、令和5(2023)年度の移転時に記録してあった情報をもとに作成したのですが、資料の数が膨大で一つ一つの細かい記録まで残せていなかったこともあり、個々の資料についてのもっと詳しい情報を知りたいと思っても、外部書庫に預けた資料には実物を確認することが難しいものもありました。そのため、実際に「収蔵館」に戻ってきた資料が予定していたサイズや形態と異なり所定の棚に並べることができず、その場で急遽計画を変更しなければならないことも数多くありました。
また、資料の移転後は、利用再開に向けた準備として、資料を探すときに必要な配架図や書架見出しの作成、蔵書データの整備などの作業を行いました。
(写真:移転作業中の収蔵館書棚の様子)
計画を作成し始めてから約2年、実際に資料を移転する作業自体も約半年かかる大仕事ではありましたが、新しい「収蔵館」では、収蔵スペースの増加や保管設備の改善など、大切な資料を永く保存していくための環境を整えました。利用停止中はご迷惑をおかけしましたが、今後もたくさんご利用いただけると嬉しいです。
(県立図書館:資料移転担当)