『カプセルトイのひみつ』 梅屋敷ミタまんが 入澤宣幸ほか構成
投入口に硬貨を入れて回転式のハンドルを回すと、カプセル入りの玩具や文具、雑貨が出てくるカプセルトイ。目当ての品が出るまで、あるいは、全種類が揃うまで、財布の中身が気になりながらも硬貨を入れてはハンドルを回すことを止められない方も多いのではないでしょうか。本書は、カプセルトイの歴史、カプセルの中身とカプセルトイ自販機がどのように作られているか、カプセルのリサイクルや紙製カプセルの開発などの環境への取り組みについて、まんがや図、解説記事、クイズ、年表、ワンポイント情報「まめちしき」で、わかりやすく解説しています。
各ページの余白に1行で記載されている「まめちしき」は115件もあり、カプセルトイに関する様々な情報が簡潔な文章で書かれています。例えば、「カプセルトイの売り上げは、2022年末には600億円以上の規模になると予想されている」(p.7)といったカプセルトイ市場の状況や、「バンダイでは、企画開発チーム以外の人もアイデアがあれば企画提案ができる」(p.52)といったカプセルトイ開発企業の内部事情など、とても興味深いです。
ところで、バンダイという企業名が出てきました。本書は、株式会社バンダイが取材・写真・資料提供などを協力した、「学研まんがでよくわかるシリーズ」のひとつです。本シリーズは、現代社会の様々な製品や事象、職業などについて、それぞれ関連の深い企業や団体等の協力のもとに編集された学習教材で、主な読者対象は小学生なのですが、大人が自分の知らないことや知識があやふやな事象などについて、手早く情報収集するのにも最適です。川崎図書館では主に自然科学や産業技術分野の「学研まんがでよくわかるシリーズ」を200冊以上所蔵しています。興味のあるテーマがあれば、手に取っていただけますと幸いです。
カプセルトイに話を戻しましょう。先日、近所のショッピングセンター内にあるカプセルトイ・コーナーを訪れたところ、平たいコースターが出てくる自販機があって驚きました。本書によりますと、カプセルには入らない、薄くて平らなポスターやクリアファイルなどが出てくる自販機の一種だそうです(p.90)。カプセルトイのイメージを超える、新たなカプセルトイがこれからも出てくると思うと、とても楽しみです。
『カプセルトイのひみつ』 梅屋敷ミタ/まんが 入澤宣幸ほか/構成 学研プラス 2022年
資料コード:81779241 請求記号:589.77/32/入門 OPAC(所蔵検索)
(県立川崎図書館:Y.S)