第3期after5ゼミは、2024年6月の大雨の夜のガイダンスからはじまりました。

それから12月まで、4回のゼミ・ブッククラブ、夜のブッククラブをとおし、ジェンダーをテーマに「わたしらしく生きること」について考えました。

はじめにファシリテーターの伊藤先生から示されたのは、after5ゼミは「無理に答えを出そうとしなくていい」「分からないこと、違いを楽しむ」場であるということでした。

各回のゼミ講師からはそれぞれフェミニズムと出版、「非モテ」から考える男性学、LGBTQ+とスポーツ、教育など、様々な角度からジェンダーに関する課題を話していただきました。

ゼミの後日行われたブッククラブでは、ゼミ生同士がゼミの感想や気づいたこと、読んできた本や情報を共有しました。

一見テーマとは関係がない本にジェンダーの視点を見出したことや、漫画や映画を紹介してくれた方もいらっしゃいました。

同じ本を読んでも、同じゼミを受けても、感じるところ、考えたことはゼミ生により十人十色で、「今回のゼミでは、こういうことが分かりました!」と全員の意見がすっきりまとまることはありませんでした。

しかし、回を重ねるうちに、この「すっきりしないこと」について自分なりに調べ、真剣に誰かと話すという時間こそがafter5ゼミの醍醐味だと、会場で皆さんのお話を聞いていた担当者の私も身に染みて感じるようになりました。

ジェンダーに関する課題は、万人が納得する正解は得にくく、難しいものです。

意見が違う人とは分かり合えない、話し合っても仕方がない、とあきらめず、「あなたはそう思うのですね、私はこう思います」とお互いの「わたし」を尊重しながら議論することで、少し前に進めたのではないかと思います。

ゼミの皆さんのご協力により、第3期も色々な世代や立場を越えて話し合える場を作ることができました。

皆さんが見つけた「わたしらしく生きること」の種を、あちこちで育てていただければと願っています。

第4期after5ゼミも、新たなテーマで計画中です。広報開始をお待ちください!

これまでの「after5ゼミ」の様子はこちら

(県立図書館:イベント担当)