神奈川県立の図書館

『パンケーキの歴史物語 お菓子の図書館』 ケン・アルバーラ 著

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パンケーキ書影

趣味に夢中になっているうちに、気づいたらご飯を食べるにはもう遅く、おやつを食べるには早い、そんな微妙な時間に腹ペコになってしまうことはありませんか。

そんな時、手間なく用意できるパンケーキはいかがでしょう。

個人的には、絵本に登場するような、しろくまが焼き上げる積み重なったパンケーキや、2匹のねずみがフライパンで作る力強い厚みを持つパンケーキが理想です。

目玉焼きとベーコン、ちょっとしたサラダを添えて「なんですか?ぼくはりっぱなごはんですよ?」という顔をしたパンケーキも、星条旗たなびく南の島の気分が味わえてこれはこれで好きです。

『パンケーキの歴史物語』は、冒頭から「パンケーキとはなにか」について熱く語っています。

パンケーキについて考察を重ねた後、その定義を「なんらかのでんぷん質の生地を、フライパンあるいはそれに類する調理器具で焼いた食べ物(p.16)」と定めた上で、古今東西の平らな何かの上で焼いた食べ物たちのエピソード、作り方と材料、食感と味を紹介しています。 材料はほぼ同じだけれども、フライパンで焼かれていないワッフルは純粋なパンケーキではないそうです。おやつにも主食にもなる塩味のパンケーキとして日本の「お好み焼き」が登場し、著者が定義するパンケーキの領域に驚きました。

料理の歴史としては古代ギリシアまでさかのぼり、パンケーキにまつわる文献が紹介されています。

世界各国のパンケーキとは別に、著者おすすめのメレンゲを使ったふわふわパンケーキ(パンドケーキ)のレシピも載っています。(p.26)

訳者あとがきには、知り合いに原稿の校正刷りを読んでもらったところ、原稿チェックを中断してお気に入りのパンケーキを口にしていたいうエピソードが添えられています。読んでいて、大変食欲が刺激される一冊です。

レシピをメモするためのノート類、そしてパンケーキミックスを用意してから読む事をおすすめします。

『パンケーキの歴史物語』 ケン・アルバーラ 著 関根光宏 訳 原書房 2013年

請求記号383.8/452 資料コード:22698617 OPAC(所蔵検索)



(県立図書館 タンドリー・チキン・南蛮)

参考資料
『しろくまちゃんのほっとけーき』 わかやまけん/ほか こぐま社 1984年

請求記号:E1/ワ 資料コード:13257803 OPAC(所蔵検索)

『ぐりとぐら』 中川李枝子[文] 大村百合子[絵] 福音館書店 1963年

請求記号:E1/ナa 資料コード:13257043 OPAC(所蔵検索)