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第2回朗読会の様子

9月2日(土曜日)、県立図書館本館4階学び⇔交流エリアにて県立図書館朗読ボランティアによる第2回朗読会を実施しました。朗読ボランティアは、本と図書館、そして朗読の魅力を多くの人に伝えるために活動しています。

今回の朗読会では、昨年度実施した朗読講座の講師北村浩子氏にも朗読者としてご参加いただきました。

また、6月に開催した第1回朗読会の経験をもとに、事前の広報活動にもより一層力を入れてきたこともあり、当日は30名を超える皆様にご来館のうえ聴いていただくことができました。

朗読会のテーマは、県立図書館の展示等に沿って皆で相談して設定し、選書、朗読をしています。

第2回のテーマは「おめでとう」。前日の9月1日(金曜日)に県立図書館本館が開館1周年を迎えたことを記念し、2年目を歩み出した図書館を「盛り上げたい」、「お祝いしたい」という思いが込められています。

しかし、テーマが決まってからの選書が大変でした。聴き手の皆様に届きやすいよう、あえて広範囲に設定したテーマでしたが、誕生日、就職、結婚...と、「おめでとう」という言葉から連想する事柄は数多くあり、その中から朗読で表現できる1冊を選ぶのは難しいことのようでした。

8月の活動日には、各自が選書した本を持ち寄り、朗読する部分や順番、全体の構成などを決めてリハーサルまでを行う予定でいました。

ところが、無数にある本の中の6冊であるにもかかわらず、選書が重なってしまったのです。折角お越しいただく聴き手の皆様に1冊でも多くの本をご紹介したい。1カ月前にして、振り出しに戻ってしまいました。

そこから館内を探し回り、司書の力を借りつつようやく決定したのが今回の6冊でした。

ご参加いただいた方からは、「自分では選ばないであろう本だが、朗読を聴かせてもらったことで興味が湧いた」など新たな本との出会いの機会となったとの感想をいただきました。

本と図書館、そして朗読の魅力をより多くの皆様に伝えられるように頑張っていきます。

(県立図書館:イベント担当)

第2回朗読会で読まれた作品

1 『幸田文しつけ帖』 より 「祝い好き」 幸田 文 著 平凡社 2009年

請求記号:914.6UU/1225 資料コード:22306351 OPAC(所蔵検索)

2 『朝のあかり』 より 「花嫁」 石垣 りん 著 (朗読ボランティア私物)

3 『高峰秀子 ベスト・エッセイ』 より 「高峰家から松山家へ5年の歳月がかかった」 高峰 秀子 著 筑摩書房 2022年

請求記号:778.21/771 資料コード:23401003 OPAC(所蔵検索)

4 『誕生日の子どもたち』 トルーマン・カポーティ 著 文藝春秋 2002年
請求記号:933.7MM/146 資料コード:21588942 OPAC(所蔵検索)

5 『つめたいよるに』 より 「スイート・ラバーズ」 江國 香織 著 理論社 1989年

請求記号:913/エ 資料コード:20127544 OPAC(所蔵検索)

6 『たいのおかしら』 より 「二十歳になった日」 さくらももこ 著 集英社 1993年

請求記号:H914.6/352 資料コード:80485402 OPAC(所蔵検索)