2023年8月5日(土曜日)に県立川崎図書館のカンファレンスルームで、おもしろ理科教室を開催しました。かわさきサイエンスチャレンジは、川崎市高津区坂戸にある、かながわサイエンスパークで開催しています。科学・ものづくりが楽しめる子ども向け総合イベントです。
県立川崎図書館は川崎市川崎区富士見から2018年5月にかながわサイエンスパークへ移転し、2019年より、かわさきサイエンスチャレンジに出展しています。コロナにより開催中止となった年もありましたが、今年は無事に開催され、午前と午後を合わせて37名の小学生にご参加いただきました。
NPOブルーアースから山田喜代信氏、瀧本憲一氏、浅井俊克氏を講師にお迎えし、色が異なる4個のビー玉で逆立ちコマを作りました。まず、ビー玉3個を三角の形に固定し、中心部分に接着剤をつけます。その上に残りの1個を乗せ、接着剤が乾いたら完成です。乾くまでに時間がかかるので、待っている間に4種類のコマを紙皿の上で回してみました。
1つ目は穴を2ヶ所開けた紙コースターのコマです。竹ひごを挿し込む場所を変え、軸の位置によって回り方にどの様な違いがあるのかを確認しました。2つ目はカードリングにビニールテープを巻き付けたコマです。あっという間に逆立ちしますが、ビニールテープの位置で、カードリングが逆立ちしたことが分かります。最後は木製のひねりコマと、木製の逆立ちコマで、形の特徴、逆立ちするための条件、回転の違いを確認しました。
接着剤が乾き、いよいよ自分で作ったビー玉の逆立ちコマを回します。軸となるビー玉の色、回転する時に紙皿に接地するビー玉の色を観察し、他のコマとの回りかたの違いを確認しました。それぞれのコマで回し方が異なり、なかでもビー玉の逆立ちコマに苦戦している姿が見受けられましたが、諦めずに挑戦し、全員上手に回すことができました。
最後に講師の先生が、楕円形に近い市販の芳香剤の空き容器を取り出し、コマのように回すことができるとのお話がありました。横向きで回してみたところ、次第に向きが変わり、最後は縦向きで回転することが分かりました。他にも、ゆで卵が縦向きに回る様子を動画で見て、中心と重心の位置により、既製品のコマではなくても逆立ちのような状態で回せることが分かりました。
参加者は帰宅後に、色々な物を回して挑戦してくれたのではないかと思います。来年も皆さんに楽しんでもらえる理科教室を開催したいと思います。
(県立川崎図書館:おもしろ理科教室担当)