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第3回ゼミの様子

令和4年度から始まったLib活「after5ゼミ」、その第1期が3月12日(日曜日)に終了しました。

Lib活は、「人と人とが出会い、共に学び、交流する」新しい本館の新機能を活かすモデル事業として、数年前から検討チームが立ち上がり、構想が練られてきました。私は昨年4月から企画者たちの想いを継ぎ、after5ゼミの担当として携わることになりました。

Lib活は、同じ興味を持つ仲間とともに、専門家の知見を生かしながら、知識を広げていく連続講座で、after5ゼミを含む3つのプログラムが用意されていました。なかでもafter5ゼミは、仕事などで時間的に来館できなかった世代にも県立図書館を活用してほしいという願いも込めて、閉館後の図書館で開催する方向で進められてきました。企画の大枠はある程度決まっていましたが、after5ゼミを始動させることが担当になった私に与えられた任務でした。

新しい建物で設備にもまだ慣れていない上、閉館後にイベントを行うことも初めて。経験のないことばかりのため、考えなければならないことが沢山ありました。

特に心配だったのは、ブッククラブです。これは、ゼミ生のみで部活のような活動するコミュニティーで、当館では初めての試みです。知らない人同士が集まってどのように進めるのか、スタッフとしてどう運営をしていくのか、そもそもゼミ生は積極的に参加してくれるのか、最初は不安が尽きませんでした。

after5ゼミでファシリテーターを務め、アドバイザーとしても事業に関わっていただいている東京藝術大学の伊藤先生にもご相談し、周りとも何度も話し合い、導き出した答えは、極力ゼミ生の自主性に任せることでした。

スタッフは進行に徹し、参加しやすい環境をつくることに重点を置きました。その結果、ブッククラブでは、毎回15名前後のゼミ生が集まり、活発な意見交換を行うことができました。

第2回ブッククラブの様子

全体の感想として、ゼミ生からは、ひとつのテーマをもとに講師の方々や受講者とつながり、様々な考え方に触れられたことがとても貴重な経験だったという声を多くいただきました。

また、本を読む習慣につながり、読書量が増えたことや、他の人が紹介した本から新たな本に出会えたことが有意義だったという感想もありました。

ゼミ生の皆さんが、講師のお話を起点に図書館という場で様々な人と出会い、交流する中で学びを深めていたことがわかり、報われたような気がしました。

第1期ゼミ生は、今後、有志で活動を続けていくと聞いています。スタッフ一同うれしく思い、陰ながら応援していきたいです。

(県立:after5ゼミ担当)