本館がオープンして2ヶ月が経とうとしています。
初日にドキドキしながら皆さまをお迎えしたのが昨日のことのようです。
さて、本稿では本館の資料についてご紹介します。
本館は4階建てですが、1~3階までが資料のあるエリアとなっています。
大まかに言いますと、1階は社会科学(情報、政治、法律、経済、産業など)、2階は歴史・かながわ資料、3階は人文科学(哲学・宗教、芸術、言語、文学など)となっています。
雑誌は各フロアに、新聞は2階にそれぞれあります。以前は、図書が置いてある建物とかながわ資料や新聞・雑誌が置いてある建物は別々でしたが、本館では一つの建物内にすべての分野や種類の資料がありますので、階を行き来するだけで済むようになりました。
また、1~3階の各フロアには、ガラス張りの「公開書庫」と呼ばれる部屋があります。
1階の公開書庫には、社会科学に関する基礎資料や法令集、法律関係雑誌など、2階はかながわ資料や自治体史類、3階は各種全集など、長期に渡って継続して利用される資料がそれぞれ配架されています。
これらの資料は、従来、閉架の書庫に収蔵され、カウンターからお出しする形でご利用いただいていましたが、今回収納力の高い電動の集密書架を設置することで、皆さまに直接手に取ってご利用いただけるようになりました。書架が動くことや、挟まれてしまったらどうしようと戸惑う方もいらっしゃるかもしれませんが、安全にお使いいただけますので、ぜひご活用ください。
さて、本館では数多くの展示がされていることにお気づきになった方もいらっしゃるのではないでしょうか?
1階入口そばのギャラリー展示、各フロアの紅葉坂側の書架を利用した展示など、数多くの図書と出会っていただけるように多種多様の展示を展開しています。中でも新しい試みなのが、突然書架の中に現れるベージュの枠の展示「司書箱」です。
館内17カ所に設置され、担当の司書が個々にテーマを設定し、面白いと思った本、時宜的な事柄について知るための本、今こそ読みたい名著等々、自由な発想で企画し展示しています。
風俗習慣の書架に「ファッション」、歴史の書架に「猫」の展示がそれぞれ組まれるなど、幅広い図書が並べられています。
「司書箱」は皆さまと"思わぬ"本との出会いを応援します。どうぞご期待ください。
現在、改修工事のため閉館中の収蔵館や前川國男館にも資料を備えています。
そちらの資料はお渡しするまでにお時間をいただきますが、お気軽にカウンターの職員にお問い合わせください。
(県立図書館:地域情報課担当)