「図書館お仕事紹介!」シリーズの第5回は、情報整備課のお仕事をご紹介します。
第4回では、図書課のお仕事をご紹介しました。
情報整備課は、図書課担当の図書以外の図書館資料を担当しています。具体的には、雑誌や新聞、CD・DVDなどの「選書(選定)」「整理(データ登録・装備)」「修理・保存」を担っています。
さて、情報整備課の仕事のなかから、今回は「新聞の製本作業」についてご紹介します。
当館では、縮刷版の刊行されていない新聞(産経新聞・東京新聞・神奈川新聞)と、各新聞の地域版(神奈川県のみ)の原紙を製本しています。地域版とは、県内をいくつかのブロックに分け、その地区に関するニュースを掲載したページです。横浜版、川崎版、湘南版などがあります。
神奈川新聞をはじめ、読売新聞、毎日新聞、朝日新聞、日本経済新聞、産経新聞、東京新聞等には地域版がありますが、新聞社から発行される縮刷版は東京本社発行の最終版を収録するため、各地域版は掲載されません。
神奈川県内の地域版をまとめて製本することで、扱いやすく、長期保存に耐えられるようにしています。
地域版の製本手順を説明します。
1 該当ページの抜き取り
地域版の製本のために地域情報課が各新聞から該当ページ(横浜版、川崎版、湘南版等)を抜き取り、月ごとに束ねて保存箱にストックします。
2 製本依頼
依頼時期に合わせて1の新聞を再度チェックします。
休刊日、欠号、朝刊と夕刊の順序を確認し、切り取りや破れの補修をしてから日付順に配列します。
製本業者さんに注意してほしい箇所がある場合はメモをつけます。見開き記事の場合は「中央に余白がありません」と指定します。
その他にも「5ミリ以上の印刷ズレがあります」「記事にかかるシワがあります」など細かく指定します。このチェックを怠ると、ページがしっかり収まらず情報が欠けてしまうため、1頁ずつ丁寧に作業しています。
3 納品
納品された原紙製本は書棚に並べます。
これからも皆さまの調査・研究に役立つよう、資料の保存を行っていきます。
(県立:情報整備課)