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新紙幣が7月3日に発行されました。新たにお札の顔となったのは、1万円札が「日本資本主義の父」と称される渋沢栄一、5千円札は女子高等教育の先駆者の津田梅子、千円札は細菌学者の北里柴三郎です。20年ぶりに発行された新紙幣ですが、キャッシュレス化が進み、紙幣を使わない世代も増加傾向にあります。このような状況から、今後は新紙幣の発行はないかもしれないという声も。また、「旧紙幣は使えなくなる」と言って現金をだまし取る詐欺も増えており注意が必要です。1ドル150円を超える円安が続き、物価が高騰、さまざまな社会状況が変化するなか新紙幣がスタートします。新しい顔は世の中をどのように渡って行くのでしょうか。

新1万円札の顔 渋沢栄一 藩札から銀行券へ 銀行制度も整え実践

「週刊東洋経済」通巻7184号(2024年7月6日) 66ページから75ページまで Z330.5/2

40年ぶりに1万円札の肖像が福沢諭吉から渋沢栄一に代わることを受け、10ページにわたって特集が組まれています。明治から昭和にかけて、近代日本の産業勃興期を駆け抜けた渋沢栄一。後を継いだ孫の敬三の敗戦直後の奮闘、ひ孫の雅英の邸宅での思い出、そして玄孫の健による栄一研究へと続きます。『東洋経済新報』(現『週刊東洋経済』)創刊時に、渋沢が300部の購読あっせんに尽力したという話もあり、本誌と渋沢との縁を感じる特集になっています。

新紙幣に北斎感じて 県立歴史博物館に新千円札展示

神奈川新聞 2024年7月8日 17面

図柄とゆかりが深いとして日本銀行から県に贈られた新千円札が県立歴史博物館で展示されています。これは日本銀行の貨幣博物館に収蔵された最も若い記番号に次ぐ新紙幣です。博物館ではこれを記念して、新千円札と北斎の作品11点を展示しています。(8月20日まで)

博物館では裏面の図柄、北斎の「冨岳三十六景 神奈川沖浪裏」を所蔵しています。また博物館の旧館部分は横浜正金銀行でした。元銀行の博物館で、所蔵している浮世絵が印刷された新紙幣が展示されています。

新聞のとびら

お財布の中に最新技術

朝日新聞 2024年7月3日朝刊 7面

27面 新紙幣 便乗犯罪に注意

渋沢・津田・北里 きょう発行

読売新聞 2024年7月3日朝刊 1面

11面 デジタル通貨 導入の波

新紙幣 きょう発行

毎日新聞 2024年7月3日朝刊 1面

11面 世相にピンと お札の顔

雑誌のとびら

キャッシュレス化とタンス預金の解消を狙う新紙幣発行

「金融財政事情」第75巻第14号(2024年4月9日) 26ページから29ページまで Z338/507

世界初の偽造防止技術を施した新紙幣が発行

「Best Partner」第36巻第7号(2024年7月) 22ページから26ページまで Z335/789

インターネットのとびら

新しい日本銀行券特設サイト(外部リンク)

国立印刷局 2024年7月26日参照

新紙幣の偽造防止技術を見ることができます。

渋沢栄一デジタルミュージアム(外部リンク)

渋沢栄一記念館 2024年7月26日参照

渋沢栄一ゆかりの遺墨や資料・写真等を展示しています。

津田梅子新5000円札記念プロジェクト2024(外部リンク)

津田塾大学同窓会 2024年7月26日参照

シンポジウムや記念グッズ情報などを発信しています。

北里柴三郎記念館(外部リンク)

北里柴三郎記念館(一般財団法人 学びやの里) 2024年7月26日参照

博士の功績を学びながら生い立ちや小国町の風土文化に触れることができます。

すみだ北斎美術館(外部リンク)

すみだ北斎美術館 2024年7月26日参照

特別展『北斎グレートウェーブ・インパクト―神奈川沖浪裏の誕生と軌跡』を開催中です(8月25日まで)。

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神奈川県立図書館 情報整備課
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