絵本『ぐりとぐら』は出版されてから今年の12月1日で60周年を迎えます。この絵本は児童文学者の中川李枝子さんと、画家の山脇(旧姓大村)百合子さんの姉妹で生み出されました。昭和37(1962)年に『いやいやえん』を出版し、厚生大臣賞をはじめ多くの賞を受賞しました。その翌年、『ぐりとぐら』が出版されます。残念ながら妹の山脇百合子さんは令和4(2022)年9月に亡くなりましたが、のねずみの双子が活躍する『ぐりとぐら』は、今でも刊行を重ね多くの人に愛されています。今回は『ぐりとぐら』にまつわる資料を紹介していきます。
図書のとびら
ぐりとぐら こどものとも傑作集
中川李枝子文、大村百合子絵 福音館書店 1963年12月刊 E1/ナ<13053392>
月刊誌『こどものとも』は昭和31(1956)年に松居直によって創刊されました。人気がある作品は後に「こどものとも傑作集」として単行本で発売されます。『ぐりとぐら』も昭和38(1963)年に単行本として発売されました。のねずみのぐりとぐらはお料理と食べることが大好き。ある日、森で拾った大きな卵でカステラをつくり、森のみんなに振舞います。さて残った殻はどうなったと思いますか?
ポルトガル菓子図鑑~お菓子の由来と作り方
ドゥアルテ智子著 誠文堂新光社 2019年11月刊 電子書籍
絵本『ぐりとぐら』では、大きな卵を拾ったぐりとぐらがカステラをつくります。ホットケーキともパンケーキとも違うカステラ。カステラ?そもそもカステラとは何でしょうか?本書では、ポルトガル由来のカステラについて、その作り方から歴史まで丹念にご案内しています。
*この資料は神奈川県立図書館の電子書籍サービスによりお手持ちのパソコン、スマートフォン、タブレットから楽しむことができます。ご利用には、神奈川県立の図書館の図書館カードとログイン用パスワードが必要です。詳しくは当館HPまで。
ぐりとぐらのおきゃくさま こどものとも傑作集
なかがわりえこ作,やまわきゆりこ絵 福音館書店 1973年10月 E1/ナ <13053400>
いやいやえん 福音館創作童話シリ-ズ
中川李枝子作,大村百合子絵 福音館書店 1974年2月 913/ナ <13035993>
日本における子ども絵本成立史 「こどものとも」がはたした役割
三宅興子編著 ミネルヴァ書房 1997年3月 726.6FF/2 <20913117>
ぐりとぐらとなかまたち 山脇百合子絵本原画展
山脇百合子画 NHK東北プランンニング 2007年4月 726.6/50 <22414205>
絵本作家のアトリエ1
福音館書店母の友編集部著 福音館書店 2012年6月 726.6/61/1 <22606396>
松居直と『こどものとも』 創刊号から149号まで
松居直著 ミネルヴァ書房 2013年7月 289.1/5700/2 <22684724>
ママ、もっと自信をもって
中川李枝子著 日経BP社 2016年4月 376.1/477 <22877286>
雑誌のとびら
阿川佐和子のこの人に会いたい 児童文学作家中川李枝子「トラのバターよりもっと美味しいものを」と思って、『ぐりとぐら』が出来たんです。阿川佐和子×中川李枝子
「週刊文春」第57巻第21号(2015年6月4日) 132ページから136ページまで Z051/196
ジブリと絵本から見た幼児教育 宮崎駿×中川李枝子
「文芸春秋」第93巻第13号(2015年11月) 262ページから270ページまで Z051/12
教育の扉 子供の心を育む物語の世界 中川李枝子
「初等教育資料」No.938(2016年3月) 38ページから42ページまで Z376/9
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