公開

2022年2月24日、ロシア軍がウクライナへの全面的な侵攻を開始しました。2014年3月に行われたロシアによるクリミア半島編入に際しても、ウクライナや国際連合、日本を含む西側諸国はこれを認めておらず、国際的な承認を得られていませんでした。ロシアが侵攻に踏み切った背景には、ウクライナの民主化や両国の歴史観をめぐる相違などが指摘されています。2022年3月3日現在、停戦に向けた協議も断続的に行われているようですが、いまだ事態の収束が見通せない状況です。今回は、当館の所蔵資料からロシアによるウクライナ侵攻に関する資料や、ウクライナとロシアのこれまでの関係に関する資料を紹介します。

雑誌のとびら

表紙画像総力特集:ウクライナ戦争

NEWSWEEK 〔日本版〕 37巻10号通巻1782号(2022年3月8日) p18からp34 Z051/197<305208753>

当館が所蔵する週刊誌の中でいち早く、ロシアによるウクライナ侵攻の特集が組まれたものです。記事には「プーチンがウクライナの次に狙う標的」「ロシアとの戦争に揺れるアメリカ」「〔中国〕中立か親ロか? 混乱気味の反応の理由は」「レジスタンスはもう始まっている」「欧州にエネルギー危機迫る」「戦後の世界秩序が変わるとき」「古き神話の罠が衝突の根源に」があり、多角的にこの侵攻問題を取り上げています。

表紙画像特集2 世界経済揺るがすロシア vs NATO

週刊ダイヤモンド 110巻8号通巻4913号(2022年2月19日) p68からp75 Z3305/49<305206724>

侵攻前に組まれた特集になりますが、「ウクライナ侵攻をもくろむプーチン「本当の狙い」はどこにあるか」(北野幸伯)という記事では、この侵攻のキーワードとなるロシアとNATOの関係について冷戦後から振り返り、NATOも含めたロシアとウクライナの対立が30年以上続いていることを指摘しています。その上で、なぜ今大軍を集結させているのかを考察しています。ほかにも経済誌らしい、侵攻によるルーブル安のリスクやドル相場に関する記事などが掲載されています。

Scene現場 ウクライナ戦線 荒廃の風景

週刊新潮 67巻10号通巻3324号(2022年3月10日)巻頭グラビア〔p11からp15〕 Z051/143<305301624>

CATCH UP 運命の攻防戦

週刊文春 64巻10号(2022年3月10日)巻頭グラビア〔p13からp15〕 Z051/196<305209884>

ロシア軍がウクライナを攻撃 5分ごとに爆音がする

AERA 35巻11号通巻1902号(2022年3月7日) p60からp61 Z051/203<305208910>

新聞のとびら

ロシア、ウクライナ侵攻 主要都市軍施設を空爆 米欧は非難、制裁強化へ

朝日新聞 2022年2月25日 朝刊 p1

ロシア、ウクライナ侵攻 首都空港巡り戦闘 軍施設に空爆、地上部隊も

日本経済新聞 2022年2月25日 朝刊 p1

露、ウクライナ侵攻 軍施設攻撃 40人死亡 プーチン氏「親露派住民守る」

毎日新聞 2022年2月25日 朝刊 p1

露、ウクライナ侵攻 首都・主要都市攻撃 多方面から 40人以上死亡

読売新聞 2022年2月25日 朝刊 p1

図書のとびら

ウクライナを知るための65章

服部倫卓/編著 原田義也/編著 明石書店 2018.10 302.28/36<23033251>

「帝国」ロシアの地政学 「勢力圏」で読むユーラシア戦略

小泉悠/著 東京堂出版 2019.7 319.38/51<23097587>