2021年に生誕100周年を迎えたアストル・ピアソラ(1921-1992)は、アルゼンチンの作曲家であり、バンドネオン奏者です。「リベルタンゴ」や「ブエノスアイレスの四季」など数々の名曲を生み出し、タンゴを元にクラシック、ジャズの要素を融合させた独自の演奏形態を産み出しました。今回は、当館の所蔵資料からピアソラに関する資料を紹介します。
図書のとびら
『ピアソラ自身を語る Astor Piazzolla:memorias』
ナタリオ・ゴリン著 斎藤充正訳 河出書房新社 2006 請求記号:762.65/3 (21959853)
本書は、ピアソラ・フリークであるジャーナリスト、ナタリオ・ゴリンによるピアソラへの徹底取材を核とした回顧録です。附録として、ゴリンがピアソラの音楽を詳細に分析した「最後から二番目の別れ」の章があります。また、コンフント10(テンテート)の章では、ピアソラに関わった10人がピアソラについて語っています。巻末には詳細なディスコグラフィーがついています。
本書の訳者である斎藤充正による『アストル・ピアソラ 闘うタンゴ』(青土社 1998 請求記号:762.65/2 (21040407)は、ピアソラについてアルゼンチン以外で書かれた初めての本です。特徴としては、ピアソラの残した、手に入る限りの全録音を聞き、その内容を紹介しています。
雑誌のとびら
INTERVIEW バンドネオン協奏曲の真価を明らかに : ピアソラ生誕100年を機に送る貴重な一枚 小松亮太【バンドネオン】
ききて・文=山野雄大『レコード芸術』 音楽之友社 70巻6号通巻849号(2021年6月) p69から72
請求記号:Z769/13
世界的バンドネオン奏者の小松亮太へのインタビュー記事。ピアソラが自身のタンゴ・バンドではなくオーケストラを相手に書いた「バンドネオン協奏曲」をライブ録音したCDを制作。その「バンドネオン協奏曲」について熱く語っています。
視聴覚資料のとびら
『アストル・ピアソラ・ライブ1984』(DVD)
日本コロンビア 1998 請求記号:DV76/ヒアソ (41088782)(音楽・映像コーナーで視聴できます)
1984年7月2日 カナダ、モントリオ-ル・ジャズ・フェスティバルにて収録。ピアソラの演奏を観ることができます。
所蔵CDリスト(一部)
タイトル | 作曲者、演奏者等 | 出版社、出版年 | 請求記号、資料番号 |
---|---|---|---|
ピアソラ・リフレクションズ |
ピアソラ 作曲 |
ナクソス・ジャパン 2020年 |
CD10/ヒアソ 41370081 |
ピアソラ:シンフォニア・ブエノスアイレス 他 | ピアソラ他/作曲 ダニエル・ビネッリ/バンドネオン |
ナクソス・ジャパン 2010年 |
CD10/ヒアソ 41370339 |
ピアソラ ブエノスアイレスの四季他 | ピアソラ他/作曲 新イタリア合奏団/演奏 |
MEISTER MUSIC 2017年 |
CD10/ヒアソ 41355918 |
アディオス・ノニーノ アストル・ピアソラ作品集 |
ピアソラ他/作曲 鈴木大介/ギター |
Bellwood Record 2012年 |
CD13/ヒアソ 41330705 |
ASTOR PIAZZOLLA ~アストル・ピアソラ作品集~ | ピアソラ/作曲 大萩康司/ギター他 北村聡/バンドネオン |
VICTOR ENTERTAINMENT 2012年 |
CD13/ヒアソ 41330721 |
ブエノスアイレスの四季 | ピアソラ/作曲 三浦一馬/ハンドネオン |
ビクターエンタテインメント 2011年 |
CD13/ヒアソ |
リベルタンゴ・イン・トーキョー | ピアソラ/作曲 リシャール・ガリアーノ/作曲・アコーディオン・バンドネオン 寺井尚子/ヴァイオリン |
somethin'else 2011年 |
CD231/テライ 1331034 |
アストル・ピアソラ 全10巻 1 ソリダッド 2 ロコへのバラード 3 リベルタンゴ 4 我が死へのバラード 5 モデラート・ミスティコ 6 コルドバへのオマージュ 7 暁のタンガータ 8 孤独な年月 9 デカリシモ 10 迷子の小鳥たち |
アストル・ピアソラ/作曲・バンドネオン | BELLA MUSICA 2004年 |
CD27/ヒアソ 41261819他 |
ベスト・オブ・アストル・ピアソラ | アストル・ピアソラ五重奏団/演奏 | BMGファンハウス 2003年 |
CD27/ヒアソ 41313099 |
ブエノスアイレスの夏 | アストル・ピアソラ/作曲 小松亮太/バンドネオン | SONY(制作) 1998年 |
CD27/ヒアソ 41084781 |