2025年11月29日(土曜日)に、本館学び⇔交流エリアにおいて、令和7年度神奈川県子ども読書活動推進フォーラムを開催しました。このフォーラムは、子どもの読書活動の普及・啓発を目的として、平成16年度より開催しています。令和3年度から、主な対象を中学生~大学生とし、司書教諭、学校司書、子どもの読書活動に関心のある方などにもご参加いただいています。
第1部は、明治学院大学横浜図書館学生サポーターによる事例発表を行いました。学生サポーターは、学生と図書館をつなぐ役割を果たす学生として、日頃、返本や書架整理、質問対応を行っているほか、さまざまな企画を行っています。
企画は、学生たちに図書館を身近に感じてもらうことを目的として行っています。図書館内の学生サポーター展示架で行った企画展示「"変な授業"はじめました」、「竹取からはじまる物語」、「図書館自販機」や、学生の投票で図書館に並ぶ雑誌を決める「雑誌総選挙」、いぬ・ねこに関する本を案内するとともに、どちらが好きかシール投票を行う「わんにゃん図書館バトル」といった、学生目線で楽しむことができる様々な企画をご紹介いただきました。さらに、新入生に向けた取り組みとして、図書館ツアー、スタンプラリー、出張ヘルプデスク等を実施しており、「困っている学生をサポートできたときや、展示をきっかけに本を手に取ってもらえたときに、やりがいを感じる」と、サポーター活動を通じた感想をお話しいただき発表終了となりました。質疑応答では、参加者から多くの質問があり、学生サポーターの活動に対する高い関心がうかがえました。
第2部は、出版社「三輪舎」を立ち上げながら、本屋「生活綴方」を開業し、さらに本屋や出版社を営む方が集まるブックマーケット「本は港」を企画するなど、本に関わる様々な活動をされている中岡祐介氏をお招きし、「本をつくる 本を届ける 独立系出版社と本屋のはなし」と題したトークイベントを行いました。
はじめに、自身の経験をもとに出版社の仕事についてお話しいただきました。本がつくられ読者の手元に届くまでには、出版社以外に著者、校正者、装丁家、印刷所、製本所、取次、書店等、多くの人が関わっています。そのなかで、「出版社の主な仕事は、出版したい本を読者に読まれるように『くふう』を考えること」と語られたところに、本づくりへの姿勢が表れていると感じました。
次に、本屋「生活綴方」についてお話しいただきました。本屋「生活綴方」は、本を売るだけではなく、店内にリソグラフを置き、誰でも本をつくれることが特長です。これは、「生活の街である妙蓮寺をより魅力的な街とするために、表現の場所をつくりたい」と考えたことが理由にあります。これまでに中岡さんが刊行した本は70点以上あり、リソグラフによってつくられた数々の本をご紹介いただきました。
中岡さんの「本をつくる本屋」の活動は、店舗の外へ範囲を広げ、全国各地の本屋やイベントでワークショップを開催するほか、小学校や中学校、高校でも本づくりを行っています。こうした取り組みについて、「本をつくることは責任が伴うことだけど、とても意義のある表現手段。本屋『生活綴方』だけでなく本をつくることができる場所が増えてほしい」という思いをお話しいただきました。
参加者からは、「自分たちの手元に届くまでに本がどのような人にどのような考えで作られているのかを知ることができ、とても興味深かった。表現することで、読み方も変わるかもしれません」などの感想をお寄せいただき、お話を伺った私たちにとって新たな学びや関心につながる機会が得られるフォーラムとなりました。
(県立図書館:令和7年度子ども読書活動推進フォーラム担当)
令和7年度子ども読書活動推進フォーラム「本をつくる 本を届ける 独立系出版社と本屋のはなし」講座のホームページ
令和7年度子ども読書活動推進フォーラムについて
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