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「本を選び、本を読み、本を朗読する講座」会場の様子1

Lib活「本を選び、本を読み、本を朗読する講座」は令和4年度から始まった連続講座で、第2期となる今年度も募集人数を超える多くの方にお申込みいただき、朗読への関心の高さを実感いたしました。

フリーライターで書評家の北村浩子先生のご指導のもと、受講生15名が「朗読で本の魅力を伝えよう」という目的を共有しながら、個人やグループで朗読の練習や紹介文の作成などを行ってきました。

朗読会を開催しました!

全8回の講座のうち、第7回(令和6年12月14日)、第8回(令和7年1月18日)は朗読会を開催しました。朗読する本は朗読者自ら選書し、小説やエッセイだけでなく、絵本や児童書、芸術やスポーツなど、多彩なジャンルの朗読が披露されました。朗読者が講座での学びを活かし、選び抜いた本の朗読は、どれもずっと聴いていたいと思わせるものでした。

本との出会いのきっかけをつくってくれた本の朗読。自身の経験に照らし合わせながらの朗読。本の魅力を自身の魅力的な声をとおして伝えてくれた朗読。

2回の朗読会をとおして、様々な本や朗読と出会うことができました。朗読会本番を迎えるまで大きな緊張と不安を抱いていた朗読者たち。6月の第1回講座の頃と比べ、一人ひとりが堂々と自信を持って素晴らしい朗読を披露していただきました。また、「なぜその本を選んだのか」、「選んだ本のどの部分を朗読するのか」、「本や作者についてどのように説明するのか」など、朗読以外にも朗読者の個性の輝きを感じることができました。

<朗読会で披露された本>

・『あらしのよるに』(作:木村 裕一、絵:あべ 弘士)

・『僕はジャングルに住みたい』(作:江國 香織、絵:柳生 まち子)

・『卒業ホームラン』(重松 清)

・『紙の動物園』(著:ケン・リュウ、編・訳:古沢 嘉通)

・『武道における芸術性』(川尻アンジェロ実)

・『絵本の力』(河合 隼雄、松居 直、柳田 邦男)

・『一人暮らし 自分の時間を楽しむ』(曽野 綾子)

・『よむよむかたる』(朝倉 かすみ)

・『西の魔女が死んだ』(梨木 香歩)

・『旅する本』(石田 衣良)

・『成瀬は天下を取りにいく』(宮島 未奈)

・『やまんばのにしき』(作:松谷 みよ子、絵:瀬川 康男)

・『つかれた日には 鍋にキャベツと ホロホロ鳥を放り込み』(谷内 雅夫)

・『バーナード嬢曰く。』(施川 ユウキ)

・『いつだって ともだち』(文:モニカ・バイツェ、絵:エリック・バトゥー、訳:那須田 淳)

・『夜市』(恒川 光太郎)

・『センス・オブ・ワンダー』(著:レイチェル・カーソン、訳:上遠 恵子)

「本を選び、本を読み、本を朗読する講座」会場の様子2

『価値を創造する図書館』を目指して

県立図書館本館が目指すのは『価値を創造する図書館』。

そこでの朗読会は、「朗読者と本との出会いのきっかけ」や「朗読者の想い」を、朗読をとおして聴衆が受け取り、これまでの自身の読書から一歩踏み出して、本の新たな魅力を気づかせてくれるものでした。

新しい価値が創造できた朗読会だったと思います。令和7年度は、Lib活「本を選び、本を読み、本を朗読する講座」の今年度の受講修了生によるボランティア朗読会の開催を定期的に予定しております。

人から人へ読書体験をつなぐとともに、本との対話を深める「価値を創造する朗読会」となるよう、メンバーとスタッフとで準備を進めてまいりますので、どうぞご期待ください。

また、本講座の受講を希望される方は、次回は令和8年度に講座受講生の募集を行う予定です。

県立図書館HPとSNS等でお知らせしてまいります。

(※令和7年度は講座受講生の募集はありません)

(県立図書館:Lib活「本を選び、本を読み、本を朗読する講座」担当)