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劇場の休館、閉館が続いています。神奈川県民ホールは施設老朽化のため令和7年3月31日をもって休館します。東京では国立劇場が令和5年10月末からすでに再整備等事業のため閉場しており、帝国劇場は建て替えのため令和7年2月28日をもって休館しました。相次ぐ劇場のクローズに、積み重ねられてきた劇場文化を次世代へつないでいく方策が求められています。

東宝は令和7116日に帝国劇場の建て替え計画の概要を発表。建築家で法政大教授の小堀哲夫氏を迎え、初代と現在の帝劇独自の特徴を軸に、更に発展させた劇場を計画しています。

県民ホール建て替えへ 知事表明 本格的な舞台芸術拠点に

神奈川新聞 2024年11月29日 1面

令和6年1128日の県議会で黒岩祐治知事は、令和7年4月から休館する県民ホールについて、建て替えによる再整備を進める方針を示しました。

「横浜の臨海地域で大規模コンサートなどができるアリーナの開業が相次いでいるが、本格的なオペラやバレエの公演ができる施設はない。こうした舞台芸術の上演も可能な再整備を念頭に置いている」と述べています。バリアフリーを強化した文化芸術拠点の誕生に注目が集まっています。

帝国劇場開幕 「今日は帝劇 明日は三越」

嶺 隆/著 中央公論社 1996年刊 772.1FF/229 <20888608>

明治44(1911)年に帝国劇場が開幕し、一枚刷りのプログラムが無料で配布されましたが、その中の三越の広告がこれ。『今日は帝劇、明日は三越』。流行語にもなりました。

製作は三越の広告担当が行い、広告内の婦人画は竹久夢二です。当時は劇場も百貨店も非日常の空間であり、あこがれの場所でした。観劇して買い物をして、消費を楽しむ時代に入ったことが伺える世相を映したキャッチコピーでした。

インターネットのとびら

神奈川県民ホール(外部リンク)

2025年3月5日参照

ありがとう神奈川県民ホール

みなさまの思い出とともに50

東宝 帝国劇場(外部リンク)

2025年3月5日参照

帝国劇場クロージング特設ページ

新たな「帝劇」へ new HISTORY COMING

新聞のとびら

劇場なくして文化都市なし 秋野有紀・早稲田大学教授

毎日新聞 2024年1月4日朝刊 9面 オピニオン 発言

新・帝国劇場 バリアフリー強化 東宝 建て替え 2030年度完成めざす

朝日新聞 2025年1月18日夕刊 7面

ホール不足解消は民の力で

日本経済新聞 2025年2月8日 2面 社説

図書のとびら

アジア・パシフィックの劇場文化

英米文化学会/編 朝日出版社 2024年刊 772/109 <23596901>

初代国立劇場の記憶

日本芸術文化振興会/編 日本芸術文化振興会 2023年刊 770.6/113 <23525918>

神奈川県民ホール40周年記念誌 1975-2015

神奈川県立県民ホール/編 神奈川県立県民ホール 2015年刊 K76/103/40 <60676335>

劇場の近代化 帝国劇場・築地小劇場・東京宝塚劇場

永井聡子/著 思文閣出版 2014年刊 771/120 <22744338>

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