資料詳細
項目 | 内容 |
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管理番号 | 00000002 |
タイトル | 大旆 副島種臣 |
巻次 | |
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出版年・撮影日等 | 明治4(1871) |
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大きさ | 333×187cm |
種類 | その他の資料 |
時代 | 幕末・開港期 |
場所 | 神奈川県域 |
カテゴリー | マリア・ルス号事件の『大旆』 |
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解説 | 上部に「指蝗ク高陞」(蝗クは日の異字体)の大金文字が書かれ、その下の金糸の刺繍枠の内部に金文字を配した。大江のものと比べ、装飾のない厳粛な作りとなっている。 金文字は、従来、金泥で描かれたと思われていた。しかし平成21(2009)年大江卓の大旆の修理時に、大江卓のものと併せて川島織物セルコンが調査したところ、新事実が分かった。大金文字は型紙を用いて糊置きをしたのち、金箔を貼る技法で表現されている。中央の金文字は胡粉を混ぜた糊で筆書きしたのち、金粉を蒔くか金箔を貼る技法で表現したものと思われるが、どちらの技法が取られたかは定かではない。糊に胡粉を混ぜたのは、金の発色を良くするため(糊だけだと生地に吸われて赤地の生地に直接金が置かれる状態になるので、地の色の影響を受けて金の色が暗くなる)と、書いた文字が判別しやすくなるためと考えられる。副島種臣に贈られた大旆は政府の認可を得た後、家宝として副島家に伝えられた。その後、神奈川県立図書館職員三森達夫が、種臣の孫にあたる当時朝日新聞社友副島種経氏と郷土史研究会で同席した縁で、板橋敏行氏の仲介により、ゆかりの神奈川県に贈られることになった。昭和30(1955)年2月16日に神奈川県庁で贈呈式が行われ、内山岩太郎知事から副島氏に感謝状が贈られた。長く副島家に秘蔵されてきた大旆は、新聞記事によると「正義と人道精神を国際問題に生かす今、教育資料として県下の学童に展観するため」(『神奈川新聞』2月16日)開館間もない神奈川県立図書館に飾られることになった(同紙2月17日にも写真付き記事あり)。同年4月6日~30日に開催された「副島家大旆受贈記念小展示」に、マリア・ルス号事件の他の資料とともに展示された。 |
資料番号 | |
請求記号 | |
収蔵元 | 神奈川県立図書館 |
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