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トピックスのとびら

 図書館には図書、雑誌、地域資料、新聞、視聴覚資料、インターネットといったたくさんの情報のとびらがあります。
 そのとびらを開いて、時事的な話題を複合的な視点から紹介します。

No.93 働き方(2013年4月発行)

 労働をめぐる環境は、長時間労働、非正規雇用による不公正など厳しいものがあり、多くの課題があります。 社会経済情勢も、2008年のリーマン・ショックや2011年の東日本大震災、ユーロ圏の債務問題など、世界的に厳しい状況が続いています。
 今月は、働くことの意味を問い直し、これからの働き方、生き方のありようを考えることに役立ちそうな資料を集めてみました。

図書のとびら

『ワーク・シフト』
リンダ・グラットン 著池村千秋訳 プレジデント社 2012年 請求記号:366-427(22615850)
 2025年、私たちはどのように働いているのか。「漠然と迎える未来」か、それとも「主体的に築く未来」か。ロンドン・ビジネススクール教授で、タイムズ紙・世界のトップ15ビジネス思想家である著者が、働き方の主導権を働く人の手に取り戻すための「3つのシフト」を提示しています。

『国際比較の視点から日本のワーク・ライフ・バランスを考える』
武石恵美子編著 ミネルヴァ書房 2012年 請求記号:336.4-351(13495080)
 「働き方」という側面において欧米諸国と日本では残業や休暇の点などで大きく異なっていることが公的なデータなどからも明らかであることから、欧米の国々と比べた日本の働き方の現状を明らかにして、その背景や政策課題を抽出しようと実証実験に基づく論文がとりまとめられています。国際比較のデータが豊富です。

『出産・育児と就業継続』
労働政策研究・研修機構 労働政策研究・研修機構 2012年 請求記号:366.38-220(22624217)
 プロジェクト研究「多様な働き方への対応、仕事と生活の調和(ワーク・ライフ・バランス)の実現に向けた就業環境の整備の在り方に関する調査研究」のサブテーマ「就業継続の政策効果に関する研究」の最終報告書です。全国の30-44歳の女性を対象とした調査から、女性が働き続けることのできる就業環境や社会的支援の課題を探っています。

『高齢者雇用の現状と課題』
労働政策研究・研修機構 2012年 請求記号:366.28-283(13495908)
 プロジェクト研究「人口減少下における全員参加型社会の在り方に関する調査研究」の成果を取りまとめた著作です。高齢者雇用の現状を踏まえ、どのような課題があるか、これまでの65歳までの雇用確保策を超えて、65歳を超えた雇用をどう実現していくか、様々な課題を考える際に参考となる材料が提供されています。

『非正規就業の実態とその政策課題』
労働政策研究・研修機構 2012年 請求記号:366.8-380(13495924)
 総務省の「労働力調査」によると役員を除く雇用者に占める非正規雇用者の割合は、1990年頃は20%程度であったのが、最近は3分の1を超え、厚生労働省の統計では4割近くになっているものもみられるようです。この本では、非正規雇用の現段階を認識し、課題について調査・分析をしています。

『雇い方の徹底研究 上手な雇い方、働き方のワンポイントアドバイス』
木田修著 労働調査会 2012年 請求記号:336.42-39(22586655)
 著者は特定社会保険労務士です。現在日本の労働市場に存在する就業形態のうち分類が可能なほぼすべてといえる37種の就業形態を紹介し、それぞれに「働き方の特徴」「労働条件の基準」「適用される主な法律」などをまとめ、雇い方、働き方のヒントになるようなワンポイントアドバイスもしています。

雑誌のとびら

短時間正社員制度の現状 多様な働き方の仕組みを用意して人材の定着・活用を図る
『労政時報』 2013年2月8日号 p.45-86 請求記号:Z366-513
 正社員の短時間勤務を「制度化」して、育児・介護またはそれ以外のさまざまな事由での短時間勤務を可能にし、ワーク・ライフ・バランスを実現することで人材の定着・活用を図ろうとする企業の事例レポートと、短時間勤務制度の導入と運用に関するポイント解説による特集です。

ビジネスマン生き方・働き方全予測(2013)
『プレジデント』 2013年1月14日号 p.26-140(途中別記事あり) 請求記号:Z335-306
 景気低迷、雇用不安、格差拡大…。社会、経済ともに混迷が続くなか、ビジネスマンの働き方、生き方はどうなるのか。プレジデント誌定期購読者へのアンケート調査をもとに、72人の識者が語っています。「仕事篇」「家族・自分篇」「健康篇」「マネー篇」に分かれています。

特集 働くことの意味
『労働の科学』 2013年1月号 p.4-29 請求記号:Z366.9-3
 武田晴人氏(東京大学大学院経済学研究科)の「「労働」の現在と働く場所としての企業」、島津明人氏(東京大学大学院医学系研究科精神保健学分野)の「ワーク・エンゲイジメントが人と組織を元気にする」、とよだもとゆき氏(スローワーク・ジャーナリスト)の「地域社会とつながって働く意味」などで構成されています。様々な分野と領域から、それぞれの観点で、働くことの意味を問い直し、働き方の改革、働く場のありようを展望している特集です。

特集2 新しい働き方
『日経ビジネスAssocie』 2013年1月号 p.115-135 請求記号:Z330-602
  会社も国も自分の人生を守ってくれない時代に、自分らしい人生を模索して、一歩を踏み出した人々がいる。「自分サイズで働く」「外へ飛び出す」「地域に根ざす」…。 新しい働き方のヒントになるような様々な選択肢と実例が紹介された特集です。全国6000館以上の図書館の蔵書を一括検索できる「カーリル」の開発者の記事もあります。

働き方のシフトは始まっている つながりながら仕事創る
『AERA』 2012年12月10日号 p.15-17 請求記号:Z051-203
 経済状況や働く環境が大きく変わると、働き方も変わらざるを得ない。その前に一歩踏み出して、自ら働き方を変える人が出始めたことを紹介する記事です。廃校をリノベーションした教室で「未来の仕事」について学ぶ、個人が利用できる工房「ファブラボ」を活用する、といった事例が紹介されています。

日経BPビジョナリー経営研究所 調査報告 今こそ「つなぐ化」 働き方はあなたが変える
『日経ビジネス』 2012年12月3日号 p.65-72 請求記号:Z330.5-59
 日経ビジネスオンライン読者を主な対象としてインターネットで実施した働き方意識調査の報告です。2600人が回答しています。回答者の9割が働き方を変える必要がある、と表明しています。仕事の仕組みを見直し、ICT(情報通信技術)を活用して、てきぱき効率よく仕事をこなしたいと考える人が多いようです。

視聴覚資料のとびら

DVDは貸出ができません。館内視聴でご利用ください。

『ワーク・ライフ・バランスを知っていますか?(DVD)』
内閣府男女共同参画局 2007年 DV36-ワクラ(41286170)
 「仕事」と「生活」を調和させるワーク・ライフ・バランス。このDVDでは、ワーク・ライフ・バランス社会の実現を目指す企業や、仕事と家庭の理想的なバランスを実践する人々の姿がドキュメンタリータッチで紹介されています。
 内閣府男女共同参画局仕事と生活の調和推進室のホームページには、ワーク・ライフ・バランスに関する情報が掲載されています。(http://wwwa.cao.go.jp/wlb/index.html

インターネットのとびら

かながわ働き方改革
http://www.kanagawa-wlb.net/
 ワーク・ライフ・バランスに関する情報を一括して見ることができるポータルサイトです。「ワーク・ライフ・バランス(仕事と生活の調和)」によって、企業も家庭も、そして地域も元気にするため、神奈川県が開設しました。時間、エネルギー、そして人を大切にする働き方をめざして、企業や県民ののワーク・ライフ・バランスへの取組を応援するため、さまざまな情報が掲載されています。

雇用・労働 (厚生労働省)
http://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/koyou_roudou/
 厚生労働省のホームページ内、分野別の政策一覧に「雇用・労働」のページがあります。雇用、労働政策全般などの各分野の施策や関連情報などが掲載されています。