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トピックスのとびら

 図書館には図書、雑誌、地域資料、新聞、視聴覚資料、インターネットといったたくさんの情報のとびらがあります。
 そのとびらを開いて、時事的な話題を複合的な視点から紹介します。

No.85 花火(2012年8月発行)

 花火は、日本の夏の代表的風物詩として親しまれてきました。公的用語では「煙火」というようです。現在のような花火は、イタリアのフィレンツェを中心として15世紀ころまでにはヨーロッパ各地に広まっていたようで、日本では、慶長18年(1613)に中国人によっておこなわれた花火を徳川家康が見物したことをきっかけにさかんになったそうです。
 今年も全国各地で花火大会が開催される予定です。また、家庭などで楽しむためのおもちゃ花火もあちらこちらで販売されています。
 そんな花火の歴史やあれこれの資料を集めてみました。

図書のとびら

『花火の話』
清水武夫著 河出書房新社 1976年 請求記号:575.9-8(11452463)
 花火家の著者が、花火の歴史、花火の種類、花火の打ち上げ、花火の製作などについて書いています。調べものをする時に司書がよく使う百科事典『日本大百科全書』(小学館)の「花火」の項目で参考文献に挙げられています。

『花火の科学』
細谷政夫著 東海大学出版会 1980年 請求記号:575.9-9(11452471)
 著者は花火師。前半は、花火の歴史、打ち揚げ花火や仕掛け花火、玩具花火についての説明があります。後半は、火薬エネルギーについて、また、打揚げ花火の仕組みや打揚げのメカニズムについて、科学的にわかりやすく解説しています。調べものをする時に司書がよく使う百科事典『日本大百科全書』(小学館)の「花火」の項目で参考文献に挙げられています。

『花火ものがたり』
江口春太郎著 中日新聞本社 1982年 請求記号:575.9-16(12591533)
 「狼煙から現代花火まで」のサブタイトルがついています。花火大会開催に携わるうちに花火に関心を持った著者が、花火のルーツから、総合的に花火を研究しています。花火を詠んだ俳句も紹介されています。調べものをする時に司書がよく使う百科事典『日本大百科全書』(小学館)の「花火」の項目で参考文献に挙げられています。

『花火の図鑑』
泉谷玄作 ポプラ社 2007年 請求記号:575.96SS-3(22092050)
 花火写真の第一人者といわれる著者による、花火の図鑑です。オールカラーで、夜空に花開く美しい花火の写真が、花火の分類や名前とともに多数掲載されています。花火用語や花火の作り方まで、花火の知識もわかる1冊になっています。

『短気負けん気花火師一代』
小勝郷右著 柏書房 1989年 請求記号:575.9-21(20075735)
 花火師の著者による自伝です。十代のころ、あちこちの劇場や撮影所、ロケ先に発煙筒や砲煙を届けながら仕込みをする著者は「スモークボーイ」と呼ばれていたそうです。そんな著者が花火師として活躍し、世界各地で花火を打ち上げるまで、半生がいきいきと描かれています。

『長岡大花火 祈り』
長岡まつり協議会・文藝春秋 2006年 請求記号:575.98RR-4(22226294)
 200年あまりの歴史を誇る長岡大花火の魅力を、写真と文章で余す所なく伝えるガイドブックです。平成18年、市制100周年を記念して発行され、ご寄贈いただきました。平成16年(2004)の中越地震の復興を祈る震災復興祈願花火フェニックスについても触れられています。

『全国手づくり花火全集 壮観』
清内路村著 1995年 請求記号:386.1EE-14(20805750)
 長野県下伊那郡清内路村の手づくり花火は、住民が火薬から製造する全国でも唯一の花火で、1998年長野オリンピック閉会式のフィナーレを飾ったそうです。手づくり花火に類似する行事が伝わる全国各地について調査した報告書です。発行元からご寄贈いただきました。

『美術にみる花火』
いわき市立美術館 2007年 請求記号:721.02SS-87(22208060)
 2007年に開催された美術展の図録です。発行元からご寄贈いただきました。美術家の創作意欲を刺激した花火に注目し、歌川広重などの浮世絵から、現代の美術家の作品まで60点あまりを紹介しています。

かながわ資料のとびら

*ここでご紹介する本はかながわ資料室で所蔵しています。かながわ資料室の資料は貸出ができません。館内閲覧でご利用ください。

『横浜花火図録』
著者不明(巻末に横浜JINTA HIRAYAMAとあり) 請求番号:K57.1-1(50276187)
 平山花火(平山甚太)の輸出用カタログです。
 平山甚太は明治10年11月3日に横浜公園を会場に花火大会を行い、翌年にも前アメリカ大統領が横浜から帰国する際に花火を打ち上げたそうです。彼の花火は「横浜花火」の名で知られるようになり、欧米にも輸出されるようになりました。115種の花火が描かれており、それぞれに価格が書かれています。

『横濱花火年表』
伊東洋編 請求番号:K57.1-49(60469699)
 「わが国西洋花火の開祖・平山甚太生誕100年を追憶」とあります。平山甚太に魅せられた著者が、平山の誕生の年(天保11年=1840年)から没後40年(昭和15年=1940年)までの膨大な新聞や関係資料等から、平山に関係する記事や時代背景に関する記事を抽出し、年表に整理しています。

「横浜の秘めたる花火史-西洋花火の開祖・平山甚太を慕って男惚れ」(『郷土神奈川』第46号 p.35-39)
伊東洋著 神奈川県立図書館 請求番号:K097-3-46(60509924)
 当館では、地域資料の中でも、歴史・地誌・民俗等のいわゆる郷土資料の分野で、研究論文を主たる内容とする「郷土神奈川」という雑誌を刊行しています。『横濱花火年表』の著者に、平山甚太との出会い、年表の刊行の動機などを記していただきました。平山甚太は、日本人として初めて米国特許を得た人物であるようです。

『イタリア初期の花火と日本への伝流』
岡田登著 全国火薬類保安協会 請求番号:K57.1-42(60148830)
 社団法人全国火薬類保安協会の刊行誌「火薬の保安」27巻4号(1995年)に掲載された論文です。イタリアでは13世紀末に花火が行われており、それがヨーロッパ最初の花火であったと書かれています。ヨーロッパで18~19世紀に化学の発展によって新しい化合物が合成され、それらを原材料にした「西洋花火」が明治元年(1868)に日本に初めて輸入されたとあります。その後、日本の花火は進歩改良を重ねて飛躍的に発展しました。日本人の外国技術の模倣と応用による技術革新は、花火の分野も例外ではなかったようです。

視聴覚のとびら

*DVDは貸出ができません。館内視聴でご利用ください。

『日本の祭り 第1巻 太鼓(DVD)』
ネスト製作 アートウエア・コミュニケーションズ  請求番号:DV38-ニホン(41297722)
 全国の特色ある祭りがテーマに沿って紹介されているDVDです。この巻には浅虫温泉花火大会が収録されています。青森県最大の夏祭り「青森ねぶた祭り」の前夜祭を盛り上げる浅虫温泉の花火大会は今年第64回を数えるようです。

『日本の祭り 第2巻 舞(DVD)』
 ネスト製作 アートウエア・コミュニケーションズ  請求番号:DV38-ニホン(41297730)
 全国の特色ある祭りがテーマに沿って紹介されているDVDです。この巻には横浜港花火大会が収録されています。

『日本の祭り 第3巻 神 (DVD)』
ネスト製作 アートウエア・コミュニケーションズ  請求番号:DV38-ニホン(41297748)
 全国の特色ある祭りがテーマに沿って紹介されているDVDです。この巻には多摩川の花火大会が収録されています。

『ザッツ!花火 エンターテインメント(ビデオ)』
DNP映像センター製作 大日本印刷株式会社 請求番号:VT57-サツツ(41281528)
 “コミュニケーションを楽しく考える”をテーマに、DNPが主催している「銀座の学校」第29回「ザッツ!花火エンターテインメント」(2001年4月12日開催)のダイジェスト記録です。ゲストは、花火プロデューサー小勝敏克さん。江戸から現在にいたるまでの花火発展の歴史や玉の構造、花火づくりについて、また花火プロデューサーとしてのお仕事の様子や花火大会の舞台裏などのお話をうかがいながら、夜空を彩る光と音のエンターテインメント、「花火」の魅力を紹介しています。

インターネットのとびら

公益社団法人日本煙火協会
http://www.hanabi-jpa.jp/index.html
 日本の煙火(打揚げ花火・おもちゃ花火)企業約290社が加入する社団法人です。全国の花火大会のスケジュールや打揚げ花火・おもちゃ花火の紹介コーナー、花火に関するクイズやキッズコーナーもあります。花火に関する情報を紹介したデジタルカタログ「花火入門」も掲載されています。

観光かながわNOW
http://www.kanagawa-kankou.or.jp/index.html
 公益社団法人神奈川県観光協会のホームページです。「2012年神奈川県花火大会情報」ページでは、県内で開催される花火大会のスケジュールが掲載されています。
 ライブラリーのメニューでは、県内各所のパンフレットや動画が見られるようになっています。