トピックスのとびら

図書館には図書、雑誌、神奈川資料、新聞、視聴覚資料、インターネットといったたくさんの情報のとびらがあります。
そのとびらを開いて、時事的な話題を複合的な視点から紹介します。

No.132 ビアトリクス・ポター生誕150周年(2016年7月発行)

 

  世界中の人びとから愛され続けているピーターラビット。『ピーターラビットのおはなし』の最初のお話と絵は、ビアトリクス・ポターが小さい男の子にあてた1893年9月4日の絵手紙でした。7月28日はそのピーターラビットの産みの親、ビアトリクス・ポターの誕生日です。ビアトリクス・ポターは、少女時代に家族と訪れた湖水地方の美しさに魅了され、生涯愛し、その景観を守るナショナル・トラストの活動を支援しました。また、2006年には、クリス・ヌーナン監督によるアメリカ映画『ミス・ポター』が製作され、日本でも公開されました。今回は、ビアトリクス・ポターに関する資料を集めてみました。この夏、ピーターラビットの世界にひたってみませんか?

図書のとびら

紹介資料表紙  『ビアトリクス・ポターの生涯 -ピーターラビットを生んだ魔法の歳月』 
マーガレット・レイン著 猪熊葉子訳 福音館書店 1986年 請求記号:930.2T/668  (12746392) 書庫

 本書は、ポターの没後、1946年に書かれた最初の伝記の改訂版です。ポターが作家として活躍した時期に焦点をおいてまとめられ、写真や絵が豊富に使われています。著者のマーガレット・レインが、ポター没後、夫のウィリアム・ヒーリス氏やポターの親類、湖水地方の人びとなどに直接取材をして書いた本です。

紹介資料表紙  『ピーターラビットからの手紙』
吉田新一監修・文 塩野米松取材・文 中川祐二・撮影 求龍堂 1990年 請求記号:726.5Y/202 (20177358) 書庫

 ピーターラビットのふるさとを訪ね、物語誕生の秘話からポターの生涯までを探っています。風景写真、絵本、オリジナル原画、スケッチ、資料写真、また作者ポターのエピソードなどを満載しています。 著者の一人である吉田新一氏は、ビアトリクス・ポター学会初の日本人会員。「本書でポターの人間的魅力をぜひとも味わってほしい」と結んでいます。

紹介資料表紙  『The tale of Peter Rabbit 』 復刻版 ピーターラビットの絵本 1893-1993
Beatrix Potter  London F. Warne 1993年 請求記号:YE3/P (20581989) 書庫

 ピーターラビット生誕100周年を記念して1993年にフレデリック・ウォーン社で制作した3点セットです。内容は、「ポターから5才のノエル君にあてたピーターラビットの絵手紙(1893年)の復刻版」。「私家版『ピーターラビットのおはなし』(1901年)の復刻版」です。3点目は、デラックス版『ピーターラビットのおはなし』(クロス装・三方金)です。

紹介資料表紙  『ビアトリクス・ポター 描き、語り、田園をいつくしんだ人』
ジュディ・テイラー著 吉田新一訳 福音館書店 2001年 請求記号:930.27KK/54 (21353412) 公開

 著者はポター研究の第一人者。1981年、フレデリック・ウォーン社の「ビアトリクス・ポター・コンサルト」に就任しました。本書を読むとポターがすぐれた水彩の風景画家・植物画家であったこと、農業に従事し牛と羊の飼育家として著名だったこと。湖水地方の自然を愛し、保護、保存する活動を続けたことなどがわかります。本文のすべてのページに写真やイラストなどの図版が掲載されていて、「目で見る伝記」としても楽しめます。

紹介資料表紙  『ナショナル・トラストの軌跡  1895~1945年』
四元忠博著 緑風出版 2003年 請求記号:519.83/7 (21628524) 書庫

 世界の自然保護運動を語るとき、必ず話題になるイギリスのナショナル・トラスト。本書は、産業革命の進行とともに破壊される自然と歴史的建造物を守るために立ち上がった3人の創設者について、そして制度の確立までの歴史を、現地調査を実施しまとめています。ポターは、湖水地方を初めて訪れた16歳の時、ナショナル・トラストの創設者のひとりであるハードウィック・ローンズリー牧師と出会い、大きな影響を受けました。ポターと湖水地方についても本書のp263~p272に語られています。

雑誌のとびら

紹介資料表紙  「ビアトリクス・ポター研究(Ⅰ)-ポターの絵本における衣服と衣装の意味-」 依岡道子
『名古屋女子大学紀要(人文・社会編)』第47号 2001年3月 p315-326 請求記号:Z051.5/30

 『ピーターラビットのおはなし』に代表にされるようにポターの絵本には、動物が登場します。そして多くの場合、登場人物であるウサギやハリネズミやキツネたちは後ろ足で立って歩き、カミツレのお茶を飲み、エプロンやマフラーを身に着けています。 本稿では、ポターが考える「子どもにとっての衣服の意味」、「ポターの衣服や衣装に対する考え方」、「ポターにとっての衣服あるいは衣装へのこだわりの意味」などを、服を着た動物たちを中心に語っています。

紹介資料表紙  「ビアトリクス・ポターと日本」 河野芳英・光藤由美子
『人文科学』 大東文化大学人文科学研究所 第725号 2014年3月 p109-133 請求記号:Z051/918

 第1部では、ポターと日本の関係について、ポターの作品や持ち物から考察しています。第2部では、1902年に英国で出版された『The Tale of Peter Rabbit』が日本ではどのようにして受容されてきかたかを論述しています。
※2006年4月2日に大東文化大学ビアトリクス・ポター資料館が、埼玉県こども動物自然公園の中にオープンしました。

新聞のとびら

 『「ピーターラビット」翻訳 日本語版が最古』
『読売新聞』 2007年5月9日 朝刊 p9
  世界で愛読されている英国の絵本『ピーターラビットのおはなし』の日本語訳がこれまでに確認されていた大正時代より早い明治時代に作られていたことが、河野芳英・大東文化大教授らの調査でわかった・・・(中略)1906(明治39)年11月、読売新聞社の前身である日就社から発行された『日本農業雑誌』に「お伽小説 悪戯な小兎」というタイトルで掲載されていたことが判明した・・・(後略)   

 「知ってる?ピーターラビット」コラム (ライター:新谷麻佐子)
『読売新聞 (関東圏配布)』 2015年9月4日、12日、19日、26日、10月10日、17日、24日、31日、11月7日、14日 夕刊 
 ピーターラビットの絵本シリーズが、24冊も出ていることをご存知ですか? 実はそれぞれ主人公が異なり、みんなとっても個性的なんです!グッズを見て絵は知っているけれど、一体どんな性格なのか、どんなところで暮らしているのか…意外と知られていないピーターラビットと仲間たちの“おはなし”。
 このコラムはそんなピーターラビットの絵本シリーズの中から、厳選して面白いストーリーやトリビアをご紹介します。(全10回)

視聴覚資料のとびら

ピーターラビットとなかまたち 
請求記号:LD79.2/630~635 視聴覚資料室書庫(館内視聴のみ)
100年以上にわたって世界中で愛され続けているピーターラビットとその仲間たち。イギリスでアニメーションになりました。当館ではLD(レーザーディスク)で所蔵しています。音声は、英語・日本語。内容は、ピーターラビットとベンジャミンバニーのおはなし/こねこのトムとあひるのジマイマのおはなし/ひげのサムエルのおはなし/グロスターの仕立て屋のおはなし/ティギーおばさんとジェレミー・フィッシャーどんのおはなし/こぶたのピグリン・ブランドのおはなしの全6編です。

美術館のとびら

ピーターラビット展
http://www.bunkamura.co.jp/museum/exhibition/16_peterrabbit/
 ビアトリクス・ポター生誕150周年を記念して、 ピーターラビット展が2016年8月9日(火)~10月11日(火)までBunkamura ザ・ミュージアムにて開催されます。  この展覧会は、英国ナショナル・トラストが所蔵する貴重な絵本の自筆原画が展示され、そのなかには、自費出版された最初の『ピーターラビットのおはなし』(私家版)の全原画もはいっています。ポターの愛用品など200点以上の作品・資料が出品され、そのほとんどが日本初公開となります。オフィシャルサポーターは、俳優・アーティスト・映画監督として活躍中のディーン・フジオカさんです。

インターネットのとびら

ピーターラビット 日本公式サイト
http://www.peterrabbit-japan.com/
 ピーターラビットの日本のオフィシャルサイトです。 ピーターラビットについてのニュースが満載です。「知ってる?ピーターラビット」コーナーでは、ピーターラビットの知られざる魅力について語っています。作者のポターについてや作品に登場するキャラクターたちの紹介を掲載しています。また、「書籍」のページでは、絵本の画像をクリックするとあらすじが読めます。

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