トピックスのとびら

図書館には図書、雑誌、神奈川資料、新聞、視聴覚資料、インターネットといったたくさんの情報のとびらがあります。
そのとびらを開いて、時事的な話題を複合的な視点から紹介します。

No.130 二十四節気(にじゅうしせっき)(2016年5月発行)

二十四節気は、太陰暦(月の満ち欠けの周期を基にした暦)を使用していた時代に、季節を表すための工夫として考えだされたものです。一年を二十四の季節に分け、立春・立夏・立秋・立冬をまとめて四立(しりゅう)といい、これらは季節の始まりを表します。この号の発行月5月は、立夏(今年は5月5日)があり、夏の始まりです。種まきや収穫の時期を知る術になる二十四節気は、現在も二ュースなどで季節の移り変わりを表す言葉として耳にします。例えば、啓蟄(春の暖かさを感じ、冬ごもりしていた虫が外に出てくるころのこと)/3月5日頃、夏至(一年で一番日が長い日)/6月21日頃、冬至(一年で一番夜が長い日)/12月21日頃などがあります。今回は「二十四節気」について書かれた資料を紹介します。「季節のことば」に、心を寄せてみませんか。

図書のとびら

紹介資料表紙 『季節のことば ~「季節のことば36選」と「二十四節気ひとこと解説」~』 
一般財団法人 日本気象協会 編 一般財団法人 日本気象協会  2014年 請求記号:814/206   (22750608)  書庫    

 季節のことば選考委員会が「“日本版二十四節気”なるものを考えてみては?」と世に問いかけてから「季節のことば36選」の発表に至るまでの取り組みをまとめた報告書です。企画への反対意見も根強くあったため、選考委員会での議論、経緯が詳細に書かれています。最終的には“あなたが感じる季節のことば”を一般から広く募集して、選考委員会により「季節のことば36選」が選ばれました。「二十四節気ひとこと解説」も掲載されています。資料編には日本の暦や季節のことばをテーマに開催したシンポジウム等も収録されています。

紹介資料表紙 『暦はエレガントな科学 ~二十四節気と日本人~』
石原幸男 著 PHP研究所 2012年 請求記号:449.3/107 (22577662) 公開

 天文に比重を置いて執筆された暦の本です。著者は少年期にプラネタリウムに通い、そこの先生・先輩から学んだことが大きく、大学でも物理を専攻し、社会人になってからも物理や気象に関する仕事をしていたそうです。仕事がら、多くの計算技術を習得された著者らしく、ページをめくると、あちらこちらに計算式が見えます。さらに、暦独特の漢字や読みにくい漢字等には、振り仮名がついているので、二十四節気も間違えず覚えられます。

紹介資料表紙 『つなげていきたい 野崎洋光の二十四節気の食』
野崎洋光 著 家の光協会 2011年 請求記号:596.21/39 (22557425) 公開

 暦便覧を基にした二十四節気のうちの桃の節句、端午の節句、正月、節分に、田植え時の風習「結い返し」を加えた1年間の食が紹介されています。お料理の写真と作り方、折々の季節の写真と著者の言葉によって構成されています。解説によってまとめられています。5月5日端午の節句の項では、こいのぼりと柏餅、柏黒糖蒸しパンの写真に「甍の波と、雲の波~。母が作ってくれた柏の葉で包んだ黒糖蒸しパンが僕にとっての端午の節句。柚子のつぼみを吸い物椀に入れれば、橘香る、初夏のお椀になります。」と著者の言葉が添えられています。

紹介資料表紙 『旧暦読本(とくほん) ~現代に生きる「こよみ」の知恵~』
岡田芳朗  著 創元社 2006年 請求記号:449.34RR/2 (22027163) 書庫

 筆者は、「暦の会」という同好会の会長で、暦に関心を持つようになってから、約五十五年にもなるそうです。旧暦は日本の大切な文化遺産であるという認識のもと、わかりやすく、面白く、簡潔に記述されています。全体は、十二章からなり、第一章 旧暦と新暦、第二章 編暦と改暦、第三章 地方暦と官暦、第四章 頒暦と略歴、第五章 アジアの暦とヨーロッパの暦、第六章 月と太陽、第七章 二十四節気と七十二候、第八章 十干と十二支、第九章 十二直と二十八宿、第十章 六曜と九星、第十一章 時刻制度と潮汐現象、第十二章 雑節と五節句という構成です。相対する2つの項目を取り上げながら、暦の基本的な仕組みと由来を詳しく解説しています。巻末には、索引があります。

雑誌のとびら

紹介資料表紙 「2033年の旧暦問題について / 湯浅吉美」
『埼玉学園大学紀要(人間学部篇』 埼玉学園大学 第14号 2014年12月 p141-148 請求記号:Z051/740-1

  2033年問題とは、旧暦(太陰太陽暦)の日付に関する問題です。著者は、国立天文台が編集する『理科年表』およびホームページでもこの問題が取りあげられていること、21世紀の今日でも太陰太陽暦による日付が息づいていること等から、見解をまとめています。「2033年問題とは何か」、「2033年問題の実際」、「何が問題で、どう対処するか」を論じています。

紹介資料表紙 「緊急座談会 どうなる!?二十四節気 /  岡田芳朗・宇多喜代子・長谷川櫂」
『俳句』 角川学芸出版  第61巻9号 2012年7月25日 p104-118 請求記号:Z911.305/2

  2011年5月、一般社団法人日本気象協会が二十四節気を見直し、「日本版二十四節気」を提案すると報道しました。このことは、俳壇に大きな波紋を呼び、緊急の座談会が開かれました。「日本版二十四節気専門委員会」のメンバー岡田氏・長谷川氏に、なぜこのような議論が起きたのかや今後の方針を取材し、俳人である宇多氏の意見をまとめています。

紹介資料表紙 「特集講座:旧暦と日本の<しきたり>/二十四節気と日本の<しきたり>/太陽の黄道を二十四等分し、中気と節気を配列した季節の名称」 
『歴史読本』 新人物往来社 第54巻1号       2009年1月1日    p98-109 請求記号:Z210/508

  2009年1月号の特集が「日本の暦 旧暦の見方 楽しみ方」です。その中に「旧暦と日本の<しきたり>」という特集講座があります。特集講座では「二十四節気と日本の<しきたり>」、「七十二候と日本の<しきたり>」、「『節句』『雑節』『縁日』と日本の<しきたり>」が記事としてまとめられています。伊藤和彦氏により、二十四節気の意味や年中行事との係わり等が記述されています。

新聞のとびら

「読者の声 寒太郎の故郷はどこ? 」
『毎日新聞』  2016年1月25日 朝刊 p5
1年を24等分した二十四節気の最初が立春です。・・・(中略)調べると、寒太郎は寒の初日を擬人化したもの。「福島県西会津地方に伝わる『寒太郎に寒さが厳しいと夏日照り』に登場する」と2012年1月6日の余禄にありました。その余禄は、ほかの地域に伝わる話も紹介していました。・・・・(後略)(東京本社愛読者センター次長・阿部善男)

「くらしナビ ライフスタイル 暦と生きるということ 片寄斗史子のまた明日ね」
『毎日新聞』  2015年12月13日 朝刊 p12
(前略)雑誌の「毎日が発見」には、インターネット上に「毎日が発見ネット」があって、その中で、私は「七十二候だより」を連載しています。節分のあと「立春」に始まる二十四節気はご存知でしょうか。太陽の高さが最も低くなる冬至と、最も高くなる夏至を一つの軸に、その間の春分と秋分をもう一つの軸にして、1年間を24等分に区切った言わば“もう一つの暦”。1年間を約15日間ずつに区切って、暮らしの目安となる季節感を表しています。・・・(後略)(かたよせとしこ 月刊誌「毎日が発見」<KADOKAWA刊>編集長)

「鎌倉の食文化紹介 地元商議所冊子作成 特産使ったレシピも」
『神奈川新聞』  2011年5月14日 朝刊 p18
鎌倉の食の歴史や、季節の食材を用いたレシピなどを紹介する冊子『鎌倉・食の二十四節気』が完成した。文献をひもとき、武士の食事の献立を紹介。ご当地の季節に合わせたレシピを提案するなど鎌倉の食の“温故知新”が盛り込まれている。・・・(後略)(中島健作)
※上記で紹介した『鎌倉・食の二十四節気』は当館で所蔵しています。(K59.4/17 60582707 常置)

インターネットのとびら

こよみ用語解説
http://eco.mtk.nao.ac.jp/koyomi/faq/24sekki.html
国立天文台ホームページの「暦計算室」をクリックすると「用語解説」のページが開きます。その中に「こよみ用語解説」のサイトがあります。二十四節気一覧(季節・二十四節気名・月・太陽黄経・節気名の意味)と雑節(二十四節気を補う季節の移り変わりの目安)の表が掲載されています。関連コンテンツとして、「二十四節気とは?」「二十四節気の定め方」にリンクできます。

二十四節気(にじゅうしせっき)
http://www.ndl.go.jp/koyomi/chapter3/s7.html
国立国会図書館ホームページの「日本の暦」をクリックすると「第三章 暦の中のことば」のページの中に二十四節気の説明が載っています。二十四節気(季節・二十四節気名・月・新暦の日付)と季節の移り変わりの目安となる、雑節(雑節・解説)の表が掲載されています。

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