トピックスのとびら

図書館には図書、雑誌、神奈川資料、新聞、視聴覚資料、インターネットといったたくさんの情報のとびらがあります。
そのとびらを開いて、時事的な話題を複合的な視点から紹介します。

No.129 アカデミー賞(2016年4月発行)

 アカデミー賞は、1927年5月に創立された“映画芸術科学アカデミー”が授与する賞です。アメリカ映画の健全な発展を目的に、キャスト、スタッフを表彰し、その労と成果を讃えるための映画賞です。授与されるオスカー像から、“オスカー”とも呼ばれています。第88回(2016年)アカデミー賞で作品賞と脚本賞を受賞したのは、「スポットライト 世紀のスクープ」(トム・マッカーシー監督)でした。 4月15日から劇場公開されています。
 今まで4回ノミネートされながら受賞を逃していたレオナルド・ディカプリオが「レヴェナント 蘇えりし者」(イニャリトゥ監督)で初の主演男優賞を受賞しました。その瞬間、授賞式中継時のツイート数が新記録を樹立したというニュースも流れました。今回は、アカデミー賞に関する資料を取り上げました。

図書のとびら

紹介資料表紙 『<喜劇映画>を発明した男 ~帝王マック・セネット、自らを語る』
マック・セネット著 石野たき子訳 新野敏也監訳 作品社 2014年 請求記号:778.25/223 (22733943) 公開

 マック・セネットは、初期ハリウッドを代表する超大物映画プロデューサーです。1932年アカデミー賞短編喜劇賞、同短編ドキュメンタリー賞、1937年アカデミー賞特別賞受賞、1959年映画芸術科学アカデミー終生会員という経歴の持ち主です。本書は、マック・セネットの語る、創作の秘話、奇想天外なハリウッド史、悲恋物語があふれる1冊です。巻末には「銀幕喜劇人小事典」が付いています。

紹介資料表紙 『アカデミー賞記録事典』  
筈見有弘・ 渡辺祥子監修 キネマ旬報社  2013年 請求記号:778.25/130A 常置 (22681829) 相談室 常置

  アカデミー賞の第1回の授賞式はわずか4分22秒でした。その後、華やかにショーアップされたオスカー・ナイトは、ハリウッドのみならず、世界の映画界の一大イベントとなっていきました。本書は、 アメリカのアカデミー賞の誕生から第85回(2012年度)までのすべての受賞記録とそれにまつわるエピソードが書かれています。巻末には、「オスカー雑学事典」が掲載されています。

紹介資料表紙 『素晴らしき哉、フランク・キャプラ』
井上篤夫著 集英社  2011年 請求記号:778.25/208 (22553788) 公開

 「或る夜の出来事」「オペラハット」「我が家の楽園」の3本でアカデミー賞監督賞を受賞しています。イタリア移民としてアメリカンドリームを実現しましたが、栄光と挫折を幾度となく繰り返しました。本書は、キャプラの人生や映画への情熱を書き記しています。  こんなエピソードがあります。宇野重吉さんが、テレビの影響で映画産業が斜陽化してきて映画人として自信がなくなり、日本の未来に絶望して死のうと思った時、キャプラの「スミス都へ行く」を見るうちに身体の中に活力が涌いてきて、自殺を思い止まったそうです。

紹介資料表紙 『アカデミー賞の女優たち』
新人物往来社編 新人物往来社   2008年 請求記号:R8/シン (111074381)  女性関連資料室 公開

 世界が恋した名女優たちの、世界一の映画祭をめぐる壮絶なドラマと華麗なるエピソードを集めました。アカデミー賞が始まった第1回(1927~28年)のジャネット・ゲイナーから第84回(2011年)のメリル・ストリープまで、主演女優賞に輝いた女優たちを照会したクロニクルです。写真とプロフィールが付きた映画好き必携の一冊です。

紹介資料表紙 『アカデミー賞全史』
エマニュエル・レヴィ著 文藝春秋  1992年 請求記号:778.25AA/125 (20447009) 書庫

 著者のエマニュエル・レヴィは、コロンビア大学で社会学と映画の講座を持つ教授です。レヴィ教授は、「本書は、アカデミー賞を一年ごと時代順に追った歴史ではない。映画や映画のアーティストたちがノミネートを受け、受賞をしてきた、歴史的、文化的、政治的な文脈に即した社会学的な見方を提供するものである。」と語っています。

雑誌のとびら

紹介資料表紙 「アカデミー賞取り 日本アニメ産業のスゴさ   日本人だけが知らない「日本アニメ」の実力」
『週刊エコノミスト』 毎日新聞社  第81巻第13号 通巻3608号 2003年3月18日 p83-90 請求記号:Z330.5/5

 2001年に公開され大ヒットした宮崎駿監督の「千と千尋の神隠し」は、第75回アカデミー賞の最優秀長編アニメーション賞を受賞しました。子どもの世界だと思われてきたアニメが大人も楽しめる日本の輸出産業に成長しています。アニメ産業が日本でどう育ち、海外にどう受け入れられてきたのか。当時はあまり知られていなかったアニメ産業の実像を伝えています。

紹介資料表紙 「本誌恒例、豪華オスカー座談会! ~それでも映画はやめられない!」
『NEWS WEEK ニューズウィーク 日本版』 阪急コミュニケーションズ   第23巻8号 通巻1092号 2008年2月27日 p46-53 請求記号:Z330.5/5

 アカデミー賞授賞式前に、毎年『NEWS WEEK』が開いている座談会の記事です。座談会会場となったロサンゼルスのハマー美術館にジョージ・クルーニー、アンジェリーナ・ジョリーら話題作を彩った6人のスターが集まり、とっておきの裏話を語ってくれています。スクリーンでは、みられないスターたちの素顔や本音が楽しい座談会です。

新聞のとびら

『支える 12 アナログ技術でアカデミー賞 映画用保存フィルム開発 大関勝久さん、白井英行さん』
『神奈川新聞 』 2012年6月10日  p26
「アカデミー賞受賞者が神奈川にいる。といっても俳優や映画監督ではない。映画を長期保存する技術を開発した富士フィルムの社員だ。その技術とは大容量のハードディスクでもDVDのような記録媒体でもなく銀塩フィルム。しかも白黒。・・・(中略)「白黒フィルムは5000年はもちますから」と大関さんは即答した(後略)」

視聴覚資料のとびら

『80日間世界一周』
請求記号:DV79.12 /ハチニ (41334038) 視聴覚資料室 公開

 1872年、主人公のフォッグ氏は20,000ポンドの賭けに勝利するため、気球・鉄道・蒸気船などを利用して80日間での世界一周を目指します。さて賭けの結果は・・・。これほど贅沢な映画にはそうそうお目にかかれません。動員したエキストラ数6万9000人、衣裳数7万4000着、動物数34種9000頭、撮影隊が飛んだ飛行距離60万キロメートルなど記録破りでした。第29回(1956年)アカデミー作品賞受賞。マイケル・アンダーソン監督/ジュール・ベルヌ原作/313分

『アカデミー賞 追憶』
請求記号:CD26 (41080250) 視聴覚資料室 公開

 映画生誕100年記念スクリーン・ミュージック・ベスト・セレクション。追憶(「追憶」)、愛のテーマ(「スター誕生」)、雨にぬれても(「明日に向かって撃て!」)、動物たちとおしゃべり(「ドリトル先生不思議な旅」)、チム・チム・チェリー(「メリー・ポピンズ」)、ムーン・リヴァー(「ティファニーで朝食を」)など、アカデミー賞に輝いた映画音楽のCDです。ムービン・ドリーム・オーケストラ演奏。

インターネットのとびら

アカデミー賞公式サイト  (ホームページは英語)
http://oscar.go.com/
トップページには「OSCARS」と表示があり、2016年アカデミー賞受賞者の写真が表示されています。それぞれをクリックすると写真が拡大されコメントが表示されます。他の項目は、WINNERS、NEWS、VIDEO、RED CARPET、PHOTOSとあります。言葉の壁はありますが、写真を見るだけでも、華やかな様子がわかり楽しいです。なお受賞者に贈られる黄金像は“オスカー”と呼ばれていますが、正式な名前ではありません。

映画芸術科学アカデミー  (ホームページは英語)
http://www.oscars.org/
 映画芸術科学アカデミーは、映画産業における芸術と科学の発展を図るため、アメリカ合衆国などの映画業界人たちによって結成されている団体です。アカデミー賞の選考・授与、映画文化・映画教育・映画技術の研究に対する助成などを行っています。ビバリーヒルズのマーガレット・へリック図書館とハリウッドのピックフォード映画研究センターを運営しています。また、ピックフォード映画研究センターは、アカデミーのメンバーでもあったサイレント映画時代の大女優メアリー・ピックフォードにちなんで命名されました。

お問い合わせ先へのリンク