かながわ資料室ニュースレター第21号(2010年12月発行)

新着資料から

◆『変貌する神奈川経済と県内企業の革新力』
関東学院大学社会連携研究プロジェクト編 横浜経済研究所発行2010年 [K33/174]

 現在、中国を中心とした新興国の経済成長で、国内の企業は生産・販売・開発への拠点を海外に移すものも多く、そのため内需は低迷を続け、長引く不況から抜け出せていません。有効求人倍率も低水準で今春、4年制大学を卒業した学生の就職率も過去最大の下げ幅となり、雇用情勢は依然として厳しい状況です。
 神奈川県内の企業も、工場の閉鎖、統廃合といった大きな影響を受けています。地域経済の発展や雇用の確保には中小企業の活性化を進めることが重点テーマであると考えられています。
 本書は、関東学院大学による社会連携研究推進プロジェクト『グローバリゼーションの進展と地域産業構造の活性化に関する研究』の一環として、横浜経済研究所が中心となり作成したレポートです。神奈川県経済の構造変化を計量分析し、新たな経営環境に立ち向かう県内中小企業の革新的適応力・取組を二部構成で描く県内で活躍されている企業や県民に役立つ資料です。

◆『座布団一枚』-桂歌丸のわが落語人生-
桂歌丸著 小学館発行 2010年 [K79/36]

 桂歌丸氏(本名:椎名巌)は横浜市出身・在住であり、市民功労賞、横浜文化賞や神奈川文化賞を受賞し、落語芸術協会会長を務める傍ら、横浜にぎわい座館長や横浜橋通商店街名誉顧問も務めるなど、生まれ育った地元を愛し、そして地元から愛されている根っからのハマッ子です。
 演芸番組『笑点』の放送開始から大喜利のメンバーとして活躍し、現在は5代目司会者を務め、その顔と名前は日本中で知られています。
 本書は、幼少期の真金町で祖母に育てられた思い出から、15歳で入門した落語界の前座修行話や、師匠直伝の言葉や教え、そして『笑点』の知られざる裏話まで、落語家人生で得た数々の至言や奥深い芸論を披露する一代記です。
 大喜利でお馴染みの歯切れのよい語り口調で書かれ、とても読み易く、一読後、歌丸氏の落語が聞きたくなる一冊です。

かながわ資料室の新着資料

かながわ資料室の新着資料の一部をご紹介します。

タイトル 著 者 出版者 出版年 請求記号
遊行・在京日鑑 第1巻高野修仏教研究所1989K18.52/106/1
遊行・在京日鑑 第2巻高野修仏教研究所1990K18.52/106/2
遊行・在京日鑑 第3巻高野修仏教研究所1991K18.52/106/3
遊行・在京日鑑 第4巻高野修仏教研究所1992K18.52/106/4
遊行・在京日鑑 第5巻高野修仏教研究所1993K18.52/106/5
遊行・在京日鑑 第6巻高野修仏教研究所1994K18.52/106/6
遊行・在京日鑑 第7巻高野修仏教研究所1995K18.52/106/7
遊行・在京日鑑 第8巻高野修仏教研究所1996K18.52/106/8
遊行・在京日鑑 第9巻高野修仏教研究所1998K18.52/106/9
遊行・在京日鑑 第10巻高野修仏教研究所2000K18.52 106 10
遊行・在京日鑑 第11巻高野修仏教研究所2002K18.52/106/11
遊行・在京日鑑 第12巻高野修仏教研究所2004K18.52/106/12
遊行・在京日鑑 第13巻高野修仏教研究所2006K18.52/106/13
遊行・在京日鑑 第14巻高野修仏教研究所2008K18.52/106/14
遊行・在京日鑑 第15巻高野修仏教研究所2010K18.52/106/15
時衆文化 第21号時衆文化研究会岩田書院2010K18.52/92/21
相模武士 第1巻湯山学戎光祥出版2010K21.5/14/1
鎌倉遺文研究 第26号鎌倉遺文研究会吉川弘文館2010K27/75/26
寛政重修諸家譜 別巻1八木書店2010K28/343/27
論集戦国大名と国衆2黒田基樹岩田書院2010K28/392/2
幕末明治傑物伝紀田順一郎平凡社2010K28/394
二宮金次郎から学んだ情熱の経営三戸岡道夫栄光出版社2010K28/395
北条時宗と安達泰盛福島金治山川出版社2010K28/396
これでいいのか湘南エリア橋本玉泉マイクロマガジン社2010K291/756
藤沢検定公式ガイドリベラルアーツ推進協会長崎出版2010K291.52/67
るるぶ相模原市JTBパブリッシング2010K291.54/30/2010
安保改定50年沖縄タイムス社神奈川新聞社2010K31/696
財産評価基準書 平成22年分 第1分冊東京国税局全国官報販売協同組合2010K34/37/2010-1
財産評価基準書 平成22年分 第10分冊東京国税局全国官報販売協同組合2010K34/37/2010-10
財産評価基準書 平成22年分 第11分冊東京国税局全国官報販売協同組合2010K34/37/2010-11
財産評価基準書 平成22年分 第12分冊東京国税局全国官報販売協同組合2010K34/37/2010-12
財産評価基準書 平成22年分 第13分冊東京国税局全国官報販売協同組合2010K34/37/2010-13
横浜市学校沿革誌〔3〕横浜市教育委員会横浜市教育委員会1976K37.1/12/3
貝が語る縄文海進松島義章有隣堂2010K45/255A
三浦半島フィールドノート園田幸朗清水弘文堂書房2010K46.3/13
神奈川県におけるスカーフ産業神奈川県繊維協会神奈川県繊維協会K58/78
なぜ、横浜中華街に人が集まるのか林兼正祥伝社2010K67.13/49
神奈川県内乗合バス・ルートあんない no.2人文社編集部人文社2010K68/451/2
週刊歴史でめぐる鉄道全路線 no.01曽根悟朝日新聞出版2010K68/484
日本の私鉄京浜急行電鉄広岡友紀毎日新聞社2010K68/485
週刊歴史でめぐる鉄道全路線 no.06曽根悟朝日新聞出版2010K68/486/1
週刊歴史でめぐる鉄道全路線 no.07曽根悟朝日新聞出版2010K68/486/2
陶工房 no.58誠文堂新光社2010K75/57
レゲエ夜手帖EIKOTODOROKI2010K76.13/15
もう一つの箱根駅伝市川真也無双舎2010K78/257
座布団一枚!桂歌丸小学館2010K79/36
わび茶つれづれ宇野克己国書刊行会1993K79.4/22

コラム・かながわ・フォーカス

大山の歴史(4) ~明治以降の大山~

 安政元年(1854)の大山の大火、御師たちの白川神道、平田国学への入門と、幕末の大山は徐々に不穏な空気に包まれていきます。
 そして明治時代になると、いわゆる神仏分離令を受け、大山には廃仏毀釈の嵐が吹き荒れます。
 山頂の石尊社を阿夫利神社上社とし、中腹の大山寺不動堂のあった場所に下社を建立する一方、大山寺の堂坊の多くは破壊され、末寺の来迎院に移されます。
 明治6年(1873)には阿夫利神社祠官に権田直助を迎え、近世以来の大山寺を中心とする体制は、神社主導の体制へと変っていきます。御師の呼び名も先導師へと改められます。
 このように大山の体制は大きく変化し、東海道線の開通など参詣の交通手段も変化していきますが、庶民の大山参詣は変わらず盛んに行われまた。

【参考文献】

『伊勢原市史 別編 民俗』伊勢原市史編集委員会編 1997年 [請求記号:K21.64/7/3-1]
『品川の大山信仰』品川区教育委員会編 2009年 [請求記号:K17.64/55]


コラム・かながわ あの人・この人

阿部 石年【あべ せきねん】 生年不詳~天保6年(1835)

 阿部石年は去道(元道)、宝所、無尽老人などと号し、書家として知られていました。東海道各宿駅における文化人の人名録『東海道人物志』には、医学・詩・文の項目に安倍元道の名で紹介され、藤沢宿において活躍した文化人であると知ることができます。また、『東都日暮里本行寺物見塚記』には相模の俳人7人の名が紹介されており、鴫立庵の庵主を務めた葛三や雉啄と並び石年の名も紹介されています。
 石年の句は『卯の花くもり』『頓写のあと』『鴫の井』『豆から日記』『的申集』などの句集に寄せられており、これらの俳諧書は鴫立庵系の俳人が多く、石年も鴫立庵系と考えられています。
 天保6年(1835)3月24日に68歳で歿し、はじめ常光寺に葬られましたが、現在は鵠沼神明万福寺に移されています。石年が書いた碑や掛物は藤沢市内で多く見ることができます。 

【参考文献】

『神奈川県史 各論編3 文化』 神奈川県県民部県史編集室編 1980年 [請求記号:K21/16-2/3]
『藤沢市史研究 3号』藤沢市史編さん委員会編 1970年 [請求記号K21.52/12/1-6]
『東海道人物志』大須賀陶山著 1932年 [請求記号K28/23]
※短冊…飯田九一文庫より