図書館ナビNo.4

日本史史料の探し方

神奈川県立図書館

歴史史料や古文書は膨大な数があり、調べるのは容易ではありません。そこで探し方の一助として主な資料に簡単な解説のコメントをつけてご紹介いたします。 本館書庫の資料をご希望の方は、カウンター職員までお申し付けください。そのほかご不明な点につきましては、調査相談カウンターまでお気軽におたずねください。 なお、一部表記を旧字から新字に改めました。

◆史料集・叢書◆〔本館書庫〕

『国史大系』(吉川弘文館:210.08/4)
「古事記」「日本書紀」をはじめとして「続日本紀」「日本紀略」「大鏡」「令集解」「栄華物語」「続史愚抄」「徳川実紀」など日本史研究の基礎史料を集めた叢書。

『大日本史料』(東京大学史料編纂所:210.08/5)
 『日本書紀』からはじまる六国史以後、887年から明治維新までの史料を編年体にまとめたもの。現在も刊行中。

『大日本古文書』(東京大学史料編纂所:210.08/1~3)
「編年文書」(210.08/1)、公家や大名、神社・仏閣等の「家わけ文書」(210.08/2)、「幕末外国関係文書」(210.08/3)の三種がある。現在も刊行中。

『大日本近世史料』(東京大学史料編纂所:210.08/15)
「市中取締類集」「細川家史料」「幕府書物方日記」など、近世の幕府史料・藩政史料・学芸史料のうち、重要と思われるものを原本に忠実に翻刻。

『大日本古記録』(岩波書店:210.08/16)
東京大学史料編纂所編。「言経卿記」「小右記」「中右記」「御堂関白記」「新井白石日記」など、各時代の主要な日記・古記録を編纂した史料集。

『増補史料大成』(臨川書店:210.08/86A)
「中右記」「長秋記」「兵範記」「山槐記」など、貴族の代表的な日記を編纂した復刻の史料集。続いて『続史料大成』(210.08/87)が復刊、さらに寺社の記録を加えた『増補続史料大成』(210.08/87-2)が刊行。

『内閣文庫所蔵史籍叢刊』(汲古書院:210.08/136)
「東武実録」「教令類纂」「天保雑記」など、江戸城内の紅葉山文庫、昌平坂学問所の蔵書などを引き継ぎ、内閣文庫が所蔵していた史料を影印刊行したもの。

『戦国史料叢書』(人物往来社:210.47/4/1)
戦国時代に活躍した大名に関する史料を翻刻したもので、「信長公記」「太閤史料集」「家康史料集」などがある。続いて『戦国史料叢書第2期』(210.47/4/2)が刊行。

『通信全覧』『続通信全覧』(雄松堂書店:210.59/29)
江戸幕府の外国方で編纂された外交文書を影印刊行したもの。安政六(1859)年から万延元(1860)年を『通信全覧』に、文久元(1861)年から明治元(1868)年までを『続通信全覧』に収録。国立公文書館アジア歴史資料センターHPで閲覧可能。

『群書類従』『続群書類従』(続群書類従刊行会:081/1~2)『続々群書類従』(国書刊行会:081/3)
江戸後期に塙保己一が編纂した叢書の翻刻で、神祇・補任・官職・消息・和歌・蹴鞠・遊戯・飲食・武家・釈家・雑など、二十五部に分類されている。『続群書類従』(081/2)も同様の分類。さらに、正・続のあとをうけ、国書刊行会より『続々群書類従』(081/3)が刊行。

※これら以外にも「改定史籍集覧」(210.08/13)や「史料纂集」(210.08/112)、「史料綜覧」(210.08/6)「本朝通鑑」(210.08/9)、「故実叢書」(210.09/1)など多くの史料集があります。

◆地方史料集◆〔本館書庫〕

『名古屋叢書』『名古屋叢書続編』『名古屋叢書三編』(名古屋市教育委員会:081.7/5)
名古屋・尾張国に関する江戸時代の編著作を集めた叢書。正編は文教編、法制編、記録編、地理編など分野ごとに史料を収録している。

『甲斐叢書』(甲斐叢書刊行会:081.7/3)
甲斐国に関係する史料を集めたもので、「甲陽軍鑑」から日記紀行文まで幅広く収録している。

『会津藩家世実紀』(吉川弘文館:212.6/25)
会津藩(初代~7代)の正史ともいえるもので、家中の動向から文教政策、農政史料にいたるまで幅広く収録している。

※これら以外にも多くの地方史料集が刊行されています。

◆地方史資料◆〔本館2F・書庫およびかながわ資料/新聞・雑誌室〕

都道府県史や市町村史には、今まで活字化されなかった貴重な古文書や記録が収録されており、歴史調 査に欠かせない重要な史料です。

全国市町村史資料コレクション
当館では、全国の地方自治体が編集刊行した都道府県史・市町村史を対象地域を絞って収集している。都道府県史の一部は本館2F公開書架、 それ以外は書庫内に所蔵(原則として貸出可)。神奈川県と隣接地域の市町村史は、かながわ資料/新聞・雑誌室にて所蔵(貸出不可)。

◆史料調査のための補助資料◆〔本館1F調査相談カウンター付近〕

『国書総目録』(岩波書店:025.1/30A)
国初から慶応三(1867)年までの日本人の著作、編纂、翻訳等の書籍情報を集めた総合目録。該当資料の写本・版本の所在や活字本の有無など貴重な情報源がある。

『古典籍総合目録』(岩波書店:025.1/151)
『国書総目録』刊行後に作成された図書館等の所蔵目録に基づく、古典籍(明治元年までに日本人が著編、撰訳した書籍)の総合目録。 収録方針は『国書総目録』に準拠し、続編との位置づけであり、約1万件が新たに収載されている。

◆Webサイト・データベース◆〔館内インターネット端末から利用可〕

「東京大学史料編纂所データベース検索」(東京大学史料編纂所)
http://wwwap.hi.u-tokyo.ac.jp/ships/
『大日本古文書』や『大日本古記録』など各種の史料が全文検索できる。

国文学研究資料館 電子資料館」(国文学研究資料館)
https://www.nijl.ac.jp/pages/database/
『国書総目録』の継承・発展を目指してデータベース化した「日本古典籍総合目録」、「史料情報共有化データベース」等、 多数のデータベースがある。また「古典選集本文データベース」では、「吾妻鏡」等の全文検索ができる。

「国立公文書館デジタルアーカイブ」(国立公文書館)
https://www.digital.archives.go.jp/
国立公文書館が所蔵する特定歴史公文書等の目録情報の検索や、主な公文書や重要文化財等のデジタル画像等の閲覧ができる。

「国立国会図書館サーチ」(国立国会図書館)
http://iss.ndl.go.jp/
国立国会図書館、都道府県立図書館、政令指定都市立中央図書館の所蔵する資料が検索できる。特に地方史料の調査に便利。

参考文献:『日本史文献解題辞典』加藤友康,由井正臣編 吉川弘文館 2000

《編集発行》2017.9.8改訂
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