ビジネス関係資料ガイド No.65
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予測できた危機をなぜ防げなかったのか? 組織・リーダーが克服すべき3つの障壁
マックス・H・ベイザーマン、マイケル・D・ワトキンス(著) 東洋経済新報社 2011.12 <336.3/149>
予見可能な危機とは、その潜在性を認識するために必要なデータがあるにもかかわらず、心理的要因、組織的障壁、政治的影響により、効果的な防止策がとられないときに起こるものをいう。本書は多くのカタストロフィー(破局)が明らかに予見可能だったということを解明しつつ、危機を予防するのに使える規範的な枠組みを提供。
ソーシャルゲーム・ビジネス入門 「娯楽型」から「社会貢献型」へ
炭谷大輔(著) 同友館 2011.11 <589.77/9>
モバゲーやGREEに代表されるソーシャルゲーム市場は飛躍的成長を続け、その勢いはとどまることをしらない。本書は「ソーシャルゲームとは何か」「ソーシャルゲーム・ビジネスとは何か」を分かりやすく解説しながら、ソーシャルゲームを通じて実現可能な社会貢献の在り方を具体的に提起。ソーシャルゲーム・ビジネスに関するすぐれた入門書。
リスクを管理する 不確実性の組織化
マイケル・パワー(著) 中央経済社 2011.11 <336/421>
1990年代以降、組織活動を特徴づけてきたものは、あらゆるものをリスクという観点から捉え直すような管理システムを構築すること、すなわち不確実性の組織化であった。具体的には、内部統制システムの設計原理が、全社的リスク管理(ERM)の標準化を通じ、規制当局、金融専門家、保険計理人等を巻き込みながら、リスク管理のプロセスを構築してきたのである。こうしたリスク管理のプロセスが整備されるにつれて、その枠組みの中で認識される対象も財務リスクから業務リスク、そして世評リスクへと拡がり、不確実性の組織化が進行している、と指摘。
金融が乗っ取る世界経済 21世紀の憂鬱
ロナルド・ドーア(著) 中央公論社 2011.10 <332/322>
過去30年間、アングロ・サクソン諸国の資本主義の進展には一つの目立った特徴があった。金融業が実体経済に対する支配権を強化していく「経済の金融化」傾向である。しかし、ひとたび金融市場が危機に陥れば、その影響は経済だけでなく、社会、政治、教育などにも憂うべき結果をもたらす。金融改革、弊害の是正はいかにあるべきか。日本の社会や経済への理解が深い碩学による警世の書。
アジアのビジネスグループ 新興国企業の経営戦略とプロフェッショナル
澤田貴之(著) 創成社 2011.11 <335.5/188>
21世紀に入ってから、新興国に基盤を置く企業・ビジネスグループの成長と世界市場での台頭には著しいものがある。その企業群は自国市場を事業拠点とするものから世界市場をターゲットとするものまで様々である。インドや韓国、東南アジアから代表的なビジネスグループを取り上げ、事業の特色、経営状況、将来性等について分析、解説。
MBAの誓い ハーバード・ビジネス・スクールから始まる若きビジネス・リーダーたちの誓い
マックス・アンダースン、ピーター・エッシャー(著) アメリカン・ブック&シネマ 2011.11 <335.15/87>
「経営者たる自分の目的は、人々と資源を集め、一人では作り出せない価値を生み出すことによって、より大きな善のために尽くすことにある」で始まる『MBAの誓い』。大企業の不祥事や金融危機に直面した学生たちが新たなビジネス倫理の規範を提案、それに賛同した多数の学生や卒業生が署名するという運動の拡がりに世界中が注目。
世界経済は通貨が動かす
行天豊雄(編著) PHP研究所 2011.11 <338.9/462>
世界中を動き回るマネーは、通貨危機、金融危機を引き起こし、国や経済体制を変革へと駆り立ててきた。今後、アジアへの潮流の変化にドル、ユーロ、人民元と円はどう関わっていくのか。ドル基軸通貨体制はどうなるのか。アジア唯一のハードカレンシー(国際決済通貨)円はどのような運命を辿るのか。国際通貨研究所が徹底分析、解説。
京都の企業はなぜ独創的で業績がいいのか
堀場厚(著) 講談社 2011.10 <335.21/209>
京セラ、任天堂、ワコール、島津製作所、オムロン、村田製作所、ローム、そして堀場製作所、不況の中でも高収益を上げている京都企業の秘密とは何か? マーケットをよく分析し、様々なニーズに合わせて顧客が本当に欲しいと思う付加価値の高い「本物」「一流品」を提供していく事こそが平安時代から続く京都式バランス経営。
ショッパー・マーケティング
流通経済研究所(編) 日本経済新聞出版社 2011.10 <675/744>
ショッパー・マーケティングとは消費者をユーザー(製品の使用者)とショッパー(製品の購買者)に分けて捉え、その中でショッパーのみをターゲットにマーケティング活動を実践することをいう。製品開発(パッケージ、製品ラインアップ)や売場づくり(品揃え、陳列、店頭コミュニケーションツール)など幅広い活用が期待される。
ゲーミング産業の成長と社会的正当性 カジノ企業を中心に
佐々木一彰(著) 税務経理協会 2011.10 <673.94/13>
日本におけるゲーミング・ギャンブリング(宝くじ、TOTO,競馬、競輪、競艇、パチンコ等)市場規模は約30兆円。本書は市場規模が巨大で、一般社会に及ぼす影響力も無視できないほど巨大化しているゲーミング企業について分析。また世界のカジノの実態について詳しく紹介。国内ではこの分野初の学術的研究書。
シェールガス争奪戦 非在来型天然ガスがエネルギー市場を変える
伊原賢(著) 日刊工業新聞社 2011.9 <568.8/2>
国際エネルギー機関は2011年6月、世界が「ガス黄金時代」を迎えたとするレポートを公表。今まで採掘不可能であった非在来型天然ガスの開発が進み、中でもシェールガスの供給量が飛躍的に伸びた結果、世界のエネルギー市場を一変させるシェールガス革命が起きていると指摘。シェールガスとは泥岩の1種である頁岩(シェール)に含まれる天然ガス。これからのエネルギー問題、エネルギー戦略を考える上で参考となる1冊。
中国産業地図
亜州IR(編) 日本経済新聞出版社 2011.10 <602.22/112>
本書は、中国の産業動向や複雑な業界地図を最新のデータや豊富な図表を用いて、わかりやすく紹介。特に最近の国有企業の株式上場、大手企業間の買収・吸収、海外企業との戦略提携など複雑化する業界内の資本関係や勢力バランスを知る上で便利な1冊。
ご紹介しきれなかった新着のビジネス関係図書の中から、ピックアップしてご案内いたします。
1 外国人のための雇用・受入れマニュアル
佐野誠ほか(著) 日本加除出版 <336.4/325>
2 ゲームが変わった ポストものづくりの競争をどう勝ち抜くか
中村吉明(著) 東洋経済新報社 <509.5/155>
3 創発経営のプラットフォーム
國領二郎ほか(著) 日本経済新聞出版 <336.17/244>
4 税務調査と労働調査のしくみと対策
藤田秀孝ほか(著) 三修社 <336.98/182>
5 日経MJトレンド情報源 〈2012年版〉
日経MJ(流通新聞)(著) 日本経済新聞出版 <675/606/2012>
6 経営学の基本問題
A.ホルシュほか(著) 中央経済社 <335.1/104>
7 物流リスクマネジメント
花房陵(著) 日刊工業新聞社 <675.4/254>
8 企業不正対応の実務Q&A
日本公認不正検査士協会(著) 同文館出版 <336.97/72>
9 交通経済ハンドブック
日本交通学会(著) 白桃書房 <681/169>
10 節電対策規程とつくり方
荻原勝(著) 経営書院<336.4/327>
最近の雑誌の特集から
情報の科学と技術 (月刊)情報科学技術協会 2012年1月号 <Z015.2/63>
特集 : インドのいま
世界第2位の人口を擁す国インドは多くの民族、宗教、言語からなる多様な文化というイメージはあるとしても、その実態はなかなかつめない。が、近年の経済成長は注目を集め、ブラジル(Brazil)、ロシア(Russia)、中国(China)そして2011年からは南アフリカ共和国(South Africa)とともにBRICS とも総称されて、世界の投資家たちの熱い視線をうけている。特集では、この存在感増すインドについて、出版情報の特徴や接し方、インドの特許情報近況などについて報告する。情報を制することが経営の可能性を広げるという。今後のビジネス進展を考える上での参考となる。
一橋ビジネスレビュー (季刊)東洋経済新報社 2011年冬号 <Z330/539>
特集 : インド市場戦略-成長を続ける12億人を攻略せよ!-
ゴールドマン・サックスがBRICsと2001年に称してから4つの国々は高成長を続けてきた。中でもインドは年率8%前後の成長を続け、金融危機以降もその成長は衰えていない。それを裏付けているのは、中間層市場といわれている。今号の特集は、インド市場戦略をキーワードに、「モザイク模様のインド消費価値観」、「産業財のインド市場戦略」、「インドにおける韓国企業の現地化戦略」、「インド自動車産業の歴史的発展」、「インドはモータリゼーションの夜明けか」そして「スズキのインド戦略」の論文が掲載される。巻末の<マネジメント・フォーラム>にも、「多様性の国インドでビジネスに成功するためにはダイナミック・マネジメントが重要です」のインタビュー記事がある。
Harvard Business Review (月刊) ダイヤモンド社 2012年1月号 <Z335/821>
特集:自分を鍛える 人材を育てる
経済がさえないと自己防衛本能が働くのか、「自己啓発」にまつわる書籍が売れるという。バブル崩壊、先の見えない年金制度、大震災、超高齢社会の到来にユーロ不安等々、経済を含めて世界は不確実性の払拭される気配はない。特集の巻頭は続いて説く。「予言の自己実現」、たとえ根拠のない思い込みや願望でも、それを信じて行動することで、そのような現実が実現するのだ、と。現在の世界のように既存の秩序が崩壊している時こそ、このような予言は実現しやすいともいう。ならば、「新しい自分」を予言してみてはどうだろう。不確実な未来に備えるというリスク・マネジメントのみならず、自らを変革するというイノベーションに取り組むことこそと、提言する。
Value creator (月刊) VALUE CREATOR社 2011年12月号 <Z673/514>
特集:この巨大な時代の潮流に注目!!-すでに始まった未来への予兆を2011年の出来事から探る-
"2012年およびそれ以降につながる、すでに始まった、商いと経営の成否を決める5つの重大ファクター。"
今号の特集はこう始まる。大震災を含めて起こったことは、非常に大きな学習効果をもたらしてくれるものであった。たとえば、製造・配送・販売の各プロセスの連携への動きは、経済産業省のお膳立てのもとそのためのインフラ整備もすでに始まっている。以前論議されていた、供給側やIT技術の視座からの論ではなく、生活者基点に立った生産・流通体制への組み換え・転換ということが、このプロセス連携の意図するもの、それはまた"革命"も意味するものでもある。各分野の企業事例や経営トップの語録から、その流れを探っていく。


