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展示資料
万葉の百景 下
複刻日本古典文学館 22-1
東急記念文庫蔵
枕草子 上
更級日記 翻刻・校注・影印
和歌のふるさと 歌枕をたずねて
日本の湖沼と渓谷 7
東海道名所圖會 第2
伊豆・箱根
街道紀行 第二巻 関東路
万葉の歌碑を訪ねて
展示パネル(Web版) かながわ歌枕―読み継がれたイメージの系譜

一、「相模」と「あしがら」― 箱根から大磯へ

②旅の名所「箱根」
 この歌が生まれたのは箱根峠を伊豆へ下る途中の鞍掛山(くらかけやま)であるといわれており、頂に歌碑があります。
 箱根の歌には富士が多く詠まれますが、箱根から臨む「海」を見出したのは実朝といえるかもしれません。
 

真鶴岬
真鶴岬 2016.07.08撮影
箱根路をわが越えくれば伊豆の海や
       沖の小島に波の寄る見ゆ

          (金槐和歌集 639 源実朝)

【意味】
箱根の山道を越えてくると、急に視界が開け、広々とした
伊豆の海の沖の小島に、波の打ち寄せているのが手に取る
ように見える。
 
 
 
 また、早川沿いの旧道は箱根で最も古い道で、湯坂道(ゆさかみち)と呼ばれました。 『十六夜日記(いざよいにっき)』に登場します。『十六夜日記』は、  鎌倉時代の歌人、藤原為家(ふじわらのためいえ)の側室、阿仏尼( あぶつに)によって記された紀行文日記で、京都から鎌倉への道中の紀行を書いています。
 
 
東路(あずまじ)の湯坂を越して見渡せば
           塩木流るる早川の水

            (十六夜日記 阿仏尼)

【意味】
東国の街道の難所であります湯坂を、やっとの思いで
越して、ほっとして眺めますと、まだまだ安心はでき
ません。藻塩木が流されている、名も早川という激流が
目の前にございます。
 
 
 
俳句・川柳の世界でも、箱根が詠まれています。 次の松尾芭蕉による句は、大磯にある鴫立庵(しぎたつあん)に石碑があります。  
 
箱根こす人もあるらし今朝の雪
(松尾芭蕉 笈(おい)の小文(こぶみ))

【意味】今日箱根を越えなくてはならない人
もいるらしいですが、今朝はこの平地でも雪
が降っていますから、さぞ難儀なことでしょ
うね。
朝帰り敷居か箱根八里ほど
(誹風柳多留(はいふうやなぎだる)四二8 五友)
芭蕉句碑
芭蕉句碑 鴫立庵 2016.07.08撮影

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