全体地図へ戻る
展示資料
かながわ景勝の旅
東海道五十三次写真紀行
かまくら歌枕
名所図会を手にして東海道
 神奈川大学評論ブックレット31
カラ竏抽剔qの魅力
地理教育鉄道唱歌1
新鉄道唱歌 第1集
都市の紋章
鎌倉
 江の島、三浦半島
「鎌倉百人一首」を歩く
短歌研究 2013年6月号
短歌研究 2011年6月号
詩集江ノ島電鉄
 鎌倉高校前の海
日本名勝図會江の島
諸國名所百景相州七里ケ濱
日本の山河 34 神奈川
かながわの景勝
かながわの景勝50選絵画集
短歌研究 2008年8月号
展示パネル(Web版) かながわ歌枕―読み継がれたイメージの系譜

三、歌と観光―江ノ島・鎌倉・横須賀

 東海道の発展により、海沿いの地は多くの旅人が訪れ、和歌を詠み、広く紹介されていました。特に鎌倉は今も昔も観光地として名高く、神社仏閣から川、山、崎とあらゆる地名が和歌と共に読み継がれてきました。

⑭三浦崎
 東海道管轄下の上総、下総、常陸の国々への往来には、三浦半島の走水(横須賀市)から海を渡ったそうです。そのため、「三浦崎」は走水あたりをはじめとした三浦半島の海浜一帯を指すようです。ここを往来する人は多く、逗留する旅人もいたことでしょう。
 次に挙げる歌は、純情な相模国の恋の歌として知られていました。
芝付きの三浦崎なるねっこ草
     相見ずあらば吾(あれ)恋ひめやも

(万葉集巻十四 3508 よみびとしらず)

【意味】
芝付の三浦崎に群生する翁草が根付くように寝た。もし寝ることもなかったら、こんなに恋しくはないものを。 
走水
走水 2016.8.26撮影
 
ほくほくとけふも三崎へのぼり馬
        粟畑こえていななきにけり

         (「あらたま」齋藤茂吉)

潮引きて崎のするどくなりまさり
     朝あをあをと松野風吹く

        (「死か芸術か」若山牧水)

見桃寺の鶏(とり)長鳴けりはろばろと
     それにこたふるはいづこの鶏

           (「雲母集」北原白秋)
葉山より望む江ノ島
葉山より望む江ノ島 2016.8.26撮影


『北国紀行』(前掲)では、芦名の名が出てきます。
難波なる芦名は聞けど影も見ず
         三浦が崎の波の下草
        (「北国紀行」尭恵)


【意味】
難波の葦と同じ名は聞くが影も形も見えず、ここ三浦が崎では波の下は海藻ばかりだ。
油壷
油壷 2016.8.26撮影


「相模の海」は、大磯の付近から湘南の辺り、三浦半島の相模湾沿いまで広く歌われていました。
風強くいなさをふけばみるかぎり
       空に波たつ相模の海は

         (「生くる日に」前田夕暮)

夏はきぬ相模の海の南風に
         わが瞳燃ゆわがこころ燃ゆ

         (「酒ほがひ」吉井勇)
猿島
猿島 2016.8.26撮影


 相模湾越しにのぞむ富士山も旅人の心を打ったことでしょう。詩人の堀口大學は、戦後疎開先から温暖な葉山へ移り住み、以来、八十九歳で亡くなるまで、この地で暮らしました。
森戸の夕照
   夕焼けや森戸の浜の富士高く

      (「虹消えず」堀口大学) 
城ケ島大橋
城ケ島大橋 2016.8.26撮影

問い合せ先 : 企画協力課  045-263-5918

[神奈川県立図書館]〒220-8585 横浜市西区紅葉ケ丘9-2 (代表)045-263-5900

[神奈川県立川崎図書館]〒210-0011 川崎市川崎区富士見2-1-4 (代表)044-233-4537

お問い合わせ先へのリンク