講座「図書館大公開 本を保存するために」を開催しました

 令和2年1月30日(木)、県立図書館では講座「図書館大公開 本を保存するために」を開催しました。普段、県立図書館内で行われている仕事の一端をご紹介する図書館大公開のひとつで、県立図書館での資料の保存についてご紹介しました。

 講座では、当館職員が、まず本の構造や保存方法、修理の基礎知識を講義形式でご紹介しました。資料を劣化させないための様々な保存容器については実際に使われている物をご覧いただきました。

 後半では、実演の見学と体験実習を行いました。
 実演の見学では、ページが破れてしまった場合と、表紙と背が本体からとれてしまった場合の補修を職員が実際に行っている様子を見学していただきました。ページが破れている場合は、ごく薄い和紙を貼り付けて破けを繋ぐのですが、(繋ぐ様子をお見せするためのものとは別にあらかじめ繋いでおいた)乾いた和紙の透明度を実際にご覧いただきました。表紙と背が本体からとれてしまった場合の補修では、本の構造にあわせて部品を順番に取り付け、本体と表紙を繋ぐ様子をご覧いただきました。

 体験実習では、本を劣化から守る保存容器のひとつ、保存箱の作製と、ホチキス留め資料を錆から守るためなどに行われる、糸綴じ(三つ目綴じ)を実際に体験していただきました。保存箱の作製では、あらかじめ採寸してあった中性紙の厚紙を使ってミニチュア版を組み立てていただきました。ミニチュア版とはいえ、実際に使用しているものと全く同じ構造のものです。糸綴じは裁断済みのコピー用紙を週刊誌やパンフレットなどでよくある中綴じで綴じていただきました。

 今回の講座はアンケートで満足度を大変高く評価していただきました。この講座を機に当館の事業にご理解を頂ければ幸いです。

(県立図書館図書課 保存担当)