所蔵資料鑑賞会①『神奈川ゆかりの作家たち』「川端康成」・「小林秀雄」を開催しました。

 9月27日(金)、県立図書館にて、所蔵資料鑑賞会(ビデオ上映)を行いました。
 今回は、当館が所蔵するビデオ『昭和の巨星 肉声の記録』シリーズ9巻の中から「川端康成」、『学問と情熱シリーズ』30巻の中から「小林秀雄」の2本を上映しました。

 川端康成は、日本人初のノーベル文学賞の受賞者として、一方の小林秀雄は日本における文芸評論を確立した人物として知られています。ともに鎌倉に住み、神奈川にゆかりのある二人の生涯と、その作品を紹介するビデオをとりあげました。

 川端康成と小林秀雄は、昭和8年に林房雄、宇野浩二、武田麟太郎、深田久弥、広津和郎等とともに「文學界」を創刊しています。

 上映した作品「川端康成」では生い立ちや経歴、そして鎌倉・長谷の自宅における執筆風景や蔵書を眺めくつろぐ様子なども収録されています。そして文芸評論家・中村光夫による「伊豆の踊子」、「雪国」、「山の音」などの作品の解説がされ、後半には川端と中村との対談が収録されています。

 一方、「小林秀雄」では生い立ちや経歴、アルチュール・ランボー「地獄の季節」への傾倒、中原中也・長谷川泰子との出会いと別れ、「様々な意匠」による文壇デビューから昭和8年の「文學界」創刊時の小林・川端をはじめとする関係者一同の写真、さらに「本居宣長」に至る執筆作品の解説が収録されています。

 当日は会場に川端、小林両氏が同人と創刊した雑誌「文學界」(復刻版)をはじめとして両氏の執筆作品と、互いにどのように評価していたかを窺える文章が掲載されている図書資料を展示しました。
 上映後のアンケートでも講座のテーマに関心を持たれて受講された方が多く、また終了後に再度、音楽・映像コーナーで上映作品をご覧になる方や展示資料を借りられた方もいて
関心の高さが窺えました。

 今回上映した『昭和の巨星 肉声の記録』では川端の他にも石川達三、尾崎士郎、広津和郎、志賀直哉、野上弥生子、三好達治、山本有三のビデオ作品も所蔵しています。またCD作品も所蔵しています。
『学問と情熱シリーズ』には岡倉天心、柳田國男、新島襄、宮本常一、柳宗悦、大宅壮一、丸山眞男など各界で活躍した人物の作品も所蔵しています。両シリーズの作品とも借りることができるほか、音楽・映像コーナーで視聴することができます。

 ご来場いただいた皆さま、ありがとうございました。

(県立図書館:講座担当者)