ものづくりカフェ「知ろう!活かそう!AI研究―AIにおける機械学習とものづくりへの展開―」を開催しました。

 6月12日水曜日、県立川崎図書館において、ものづくりカフェを開催しました。
今回のテーマはAI(人工知能)。ものづくりカフェとしては初めて、平日夕方の開催としたところ、たくさんの方にお申込みいただき、AIに対する関心の高さを感じました。
講師には、横浜国立大学大学院環境情報研究院教授の長尾智晴先生をお招きしました。長尾先生は大学でのAI研究の傍ら、自らも大学発のベンチャーを起業され、AI技術を活用した製品の開発研究に携わるほか、講演会やセミナーで講師をされるなど、多方面でご活躍中の方です。当館が「ものづくり技術を支える機能」に特化していることも踏まえ、ものづくりやビジネスの場で求められるAIの研究や技術の現状などについて、お話しいただきました。

 前半は、①AI研究の歴史的な背景②深層学習(ディープラーニング)といった昨今のAIの手法について③先生が取り組んでおられる進化計算法と次世代のAIについて④業務へのAI導入方法について、といった流れでお話しいただきました。話しが進むにつれ、専門的な話題が中心となりましたが、先生が図などを用いて分かりやすくご説明くださり、ユーモアを交えたお話しには、ときおり笑いが起こっていました。AI技術のビジネスへの活用に興味がある方にとっては、図書館でこのような専門的なお話しを伺える機会も貴重だったかと思います。
 後半は意見交換の場。自動運転車のAI活用や、企業でのAI人材の必要性についてなど、参加者の質問にお答えいただきました。講座後の受講者アンケートに「先生の語り口が楽しかった」「AI先端の解説を伺えた」と書かれていたように、充実した時間となりました。

 会場にはささやかながら自由に飲み物を取っていただけるコーナーを用意し、講座の前や休憩時間に立ち寄っていただきました。受講者の皆さんには、飲み物をとりながら、リラックスした雰囲気でご参加いただくつもりでしたが、案外まじめな姿勢で熱心に聞き入っていたのが印象的でした。

 ものづくりカフェは、一般的なサイエンスカフェと同様、科学者や技術者などの専門家と一般の方が、飲み物を片手に気軽に科学技術などの話題について語り合うもので、講演会でもシンポジウムでもない、新しいコミュニケーションの場です。身近な話題から、今回のようなビジネスに活かせる科学技術まで、今後も様々なテーマで開催する予定です。ぜひ、次回のものづくりカフェもご期待ください。

(県立川崎図書館 資料整備課 ものづくりカフェ担当)