『ヨコハマ浮世絵散歩‐図書館で楽しむ「横浜絵」』開催中です!

 1859(安政6)年の横浜開港以降、急速に発展する街の様子や、居留地に暮らす外国人の姿や風俗などを描いた浮世絵が多く作られ、人気を集めました。「横浜絵」「横浜浮世絵」などと呼ばれるそれらの浮世絵は、当時の人々の驚きや好奇心を、色鮮やかに今に伝えます。今回の展示は、当館が所蔵する「横浜絵」や関連資料により、異国情緒あふれる横浜散歩をお楽しみいただく企画展示です。

 当館の所在地でもある横浜は、開港を契機として、瞬く間に外国の人々や船が出入りする貿易都市に生まれ変わりました。このことは大きな話題を呼び、五雲亭貞秀(ごうんてい さだひで)、歌川芳員(うたがわ よしかず)、歌川芳虎(よしとら)といった代表的な絵師の他、多くの浮世絵師たちの画題となりました。一大旋風を巻き起こした「横浜絵」は、800余点の作品があると言われていますが、1860(万延元)年と1861(文久元)年のほぼ2年間でその大部分が描かれたことからも、寄せられた関心が瞬時に高まったことを伺い知ることが出来ます。異国人風俗や肖像、商館、遊郭などの街並み等々、多岐にわたる内容が描かれ、横浜を訪れた人々のみやげの一つとしても人気がありました。そしてこれらは、横浜の発展の様子、この後に続く文明開化の様子を描いた「開化絵」と併せ、当時を知る貴重な資料といえます。

 当館に所蔵している「横浜絵」の多くは、神奈川デジタルアーカイブとして、ホームページからご覧いただけますが、今回の展示では、その実物を一部公開しております。(会期中資料の入替を行います)

(展示作品例)

「横浜本町之図」国芳 1860(万延元)年)

 また、展示コーナーの一角には、日本大学芸術学部美術学科から版木と実際に刷った版画をお借りし、普段目にする機会の少ない浮世絵の制作過程をご紹介しております。
 皆様のご来場をお待ち申し上げております。

 関連イベントとして、10月と11月に、神奈川県立歴史博物館主任学芸員の桑山童奈氏を講師に迎え、資料紹介講座を開催します。奮ってご参加ください。

「浮世絵にみるヨコハマ」
開化後に造られた街並みや石造建造物や橋など、外国人の姿を描いた浮世絵を紹介します。
平成29年10月21日(土)14時~15時30分
会場:神奈川県立図書館 新館4階セミナールーム
申込期間:平成29年9月1日(金)~9月30日(土)必着
お問合せ:地域情報課 045-263-5904

「浮世絵にみる文明開化」
明治5年(1872)年の鉄道開業以来、浮世絵に描かれた明治の神奈川県内の動向を紹介します。
平成29年11月18日(土)14時~15時30分
会場:神奈川県立図書館 新館4階セミナールーム
申込期間:平成29年10月1日(日)~10月31日(火)必着
お問合せ:調査閲覧課 045-263-5901

(企画協力課・展示担当)