「リニアでかわる!~相模野台地は東京圏になる?~」を開催しました。

 鉄道発祥の地横浜。初代横浜駅である桜木町駅が最寄りの県立図書館で、今年1月から3月にかけて「東海道新幹線とリニア中央新幹線」のミニ展示を行いました。覚えていますか?あれから3ヶ月。展示されていたリニアモーターカーの模型が再び県立図書館に帰ってきました。6月10日(土)に開催された公開講座「リニアでかわる!~相模野台地は東京圏になる?~」の会場に、さまざまな資料とともに展示されたのです。
 2027年、リニア中央新幹線の県内駅が、相模原市橋本にできます。リニアの駅ができると神奈川県はどうなるのか?『幻の相武電車と南津電車』の著者で、地域史研究者のサトウマコトさんがお話してくださいました。相模線の複線化や廃止された旧駅の再興の可能性はあるのか?小田急多摩線の愛川までの延伸は実現するのか?上溝と小田急相模原を結ぶ新交通計画はどうなるのか?リニア中央新幹線の県内駅開設によってさまざまな変化が起こることが予想されます。一方、橋本の対岸にあたる相模川右岸側発展のためには、かつて計画されていた相陽鉄道線(厚木・大山・平塚)や湘南軌道線(秦野・二宮)の再現が必要ではないか、といった指摘もありました。
 講演会後には、リニア中央新幹線の開発状況や技術を紹介した映像資料を上映しました。「超電導磁気浮上方式」という走行方式により、東京から大阪まで約1時間で移動可能になり、より便利になる未来が紹介されていました。例えば、学校から帰ったあとリニアで大阪に野球観戦に行き、試合終了まで球場にいてもその日のうちに東京に帰ってくることができるようになるとのこと!
 しかし、新しい鉄道の開設にはさまざまな課題があることも事実です。リニア中央新幹線の必要性や安全性に対する疑問も存在します。幅広い情報を提供するために、リニアモーターカーと神奈川の鉄道に関する書籍、都市開発と交通に関する書籍、そして相模原市に関する書籍を公開講座の会場内に展示し、書籍のリストを配布しました。(相模原市に関する書籍として、俵万智氏の歌集『サラダ記念日』も展示しました。「神奈川県立橋本高校」を舞台に詠んだ歌がおさめられているのはご存知の通り。)
 みなさんがリニア中央新幹線について考える時に、図書館にいろいろな立場から書かれた資料があることを思い出していただければ幸いです。

(県立図書館企画協力課講座担当)