ビジネス支援トーク「地域書店の底力~時代を生き抜く経営術~」を開催しました。

 去る1月28日(土)に川崎図書館にてビジネス支援トークを開催しました。ビジネス支援トークとは、県内のビジネスシーンで活躍される方をお招きし、体験に基づいた活きた情報をお話いただく企画です。今回は、川崎市幸区にお店を構える株式会社北野書店営業部長の馬瀬錠治(うませ じょうじ)氏に講師をお願いしました。実は、馬瀬氏は今回が初めての講演だったそうで、川崎図書館で講師デビューを果たしていただきました。
 さて、それでは講演の内容を少しご紹介します。初めに出版業界全体のお話をしていただきました。近年、電子書籍や通信販売の普及で書店の数が年々減り続けているそうです。1999年には店舗数は20,000店を超えていたそうですが、2015年には13,500店前後に落ち込んでしまいました。何不自由なく本を買うことができる川崎ではあまり実感が湧かないのですが、昔ながらの商店街の本屋さんは大幅に減ってきているそうです。そういえば・・・とみなさんの身近にも思い当たるところがあるのではないでしょうか。また、本の価格がどの書店でも同じ理由や書店の発注の仕組みなど業界内部のお話をしていただきました。
 続いては書店の日常について。とにかく驚いたのは開催されるイベントの数。それも内容は書店らしいイベントから、そうでないものまで多種多彩です。しかし、全てに共通するのは「地域密着」という姿勢。地元スポーツチームのキャラクターが来店したり、絵本の読み聞かせ会を行ったり、地元商店街とコラボしたスタンプラリーをしたり等々、とにかく大忙し。企画や準備にもかなりの労力がかかることが想像できますが、通常の営業以外にもこれだけ努力をされているとは・・私たちも見習わねばと痛感しました。
 最後に「かわさき本」の紹介がありました。北野書店さんでは川崎に関連する書籍のことを「かわさき本」と呼び、収集・販売はもちろん、自ら出版もされています。実際、北野書店発行の書籍をご持参いただき、回覧して見せてもらいました。多くの参加者が熱心にご覧になっている様子がとても印象的でした。また、「かわさき本」作成にあたっての喜怒哀楽が詰まったエピソードを披露していただきました。苦労に苦労を重ねた末の本の完成にはやはり「地域密着」の強い意志が感じられました。
 当日は、事前にお申込みいただいた多くの方々においでいただき、ありがとうございました。ご質問やアンケートなどを見ると、本当に多くの方々に関心のある分野なのだと改めて感じました。今後もできる限り多くの方々の期待に沿えるような企画ができたらいいなあと思っております。

 (県立川崎図書館:ビジネス支援トーク担当)