県民公開講座「図書館利用応援講座ステップ4 集めた資料から文章を書く」を開催しました

 今年度、神奈川県立図書館では、「図書館を活用していただくときの一助になる内容である」ということをわかりやすくお伝えするために、【図書館利用応援講座】というシリーズ名を冠した講座を11本開催しました。例年行っていた「蔵書検索ガイド」や「図書の探し方入門」、「新聞記事データベース検索講座」などに加え、館内の特徴的な資料が閲覧できる各室の案内を中心とした「県立図書館入門ガイド」などを新設し、入門編の“ステップ1”、少し詳しく知りたい人のための“ステップ2”、専門的なデータベース紹介編の“ステップ3”と、段階を踏んで活用方法を知っていただけるように工夫しました。そして、これら講座群の最後に“ステップ4” 「集めた資料をどう読むか」(12月11日開催、既報)と「集めた資料から文章を書く」(1月15日開催)を開設しました。
 図書館を利用される皆さんと日々接していると、いろいろなテーマに関する資料を、熱意を持ってお探しになっている方が多いことに感嘆します。そこで、収集するお手伝いだけでなく、それらから得た情報でご自身が成果物をまとめるきっかけも提供できれば、という思いから、“ステップ4”の2講座を開講したのです。

 本講座が当館開催講座の講師デビューとなった日野先生が、研究のための論文を書きたい人に対して、書く前の段階から書き終わってからの点検ポイントまで、順を追って丁寧に説明してくださいました。導入として、レポートや小論文との比較から“論文”の特徴をわかりやすく説明されたあと、主題(テーマ)のさだめ方、研究対象とする資料(原典)や関連の先行研究を集める際の注意などについてお話しくださり、経験に基づいたお話は説得力がありました。書くことにつながる読み方や、書いているなかでどうしても気が進まないときにやっておくべきことなど、コツや工夫もまじえた詳しい説明に加え、休憩後の「質問への回答」としてご自身の博士論文執筆にまつわる苦労談もされたりしたので、研究者のナマの声が聞けたととても好評でした。
 そして今回も、12月の講座と同様、講義後の質問・回答の時間を長めに設定して質問はふせんに書いていただき、その間に飲み物を提供しました。会場が乾燥していたせいか、前回より多くの方がご利用くださったので、用意したお湯が足りなくなってしまうハプニングもありましたが、「ふせんに書く形は質問しやすい」「飲み物があってほっとする」などの感想をいただき、こちらも好評でした。
 
 “ステップ4”の2講座では、受講した方々に、今年度初の試みとなった【図書館利用応援講座】全般についてのアンケートへご協力いただきました。約7割の方が「知らなかった」と回答されるなど講座の認知度がとても低かったことを、ある程度は自覚していたものの、あらためて思い知らされたところです。しかし一方で、いろいろなアドバイスや励ましもいただき、感謝の気持ちでいっぱいになっています。
 このアンケート結果などを参考に、当館では次年度以降も、より受講していただきやすい講座を目指して工夫をしていきます。どうぞよろしくお願いします。

(広報会議「図書館利用応援講座ステップ4」担当)