子ども読書活動推進フォーラムを開催しました!

「子ども読書活動推進フォーラム」は、子どもの読書の大切さについて理解を深め、県内の優れた読書推進の取り組みをみなさんに知っていただくことを目的に、平成16年度より開催しています。今年は12月3日(土)神奈川近代文学館において、児童文学作家・角野栄子先生のご講演「幼年童話のおもしろさ」と、県立津久井浜高等学校図書委員会のみなさん、「多摩区ストーリーテリングおはなし万華鏡」のみなさんによる実演というプログラムで実施しました。

第1部の角野先生の講演では、幼い頃に父親が話す物語にワクワクしながら想像力をはたらかせていたことや、画板を抱えて書くことに没頭していたことなどこれまでの創作の原点をお話しくださいました。また、親子孫三代で読まれているという「おばけのアッチシリーズ」から最新作『おばけのアッチ パン・パン・パンケーキ』を朗読され、読んでいる人を驚かせたい、書いている自分もおもしろいと思える作品と話されました。パンケーキを100枚積み重ねた後はどうなるのか「続きは読んでみてください」とブックトークも披露してくださいました。
 また、童話には風景が見える言葉がとても大切で、そのような童話を読んで子どもたちはお話の世界に入っていけるということ、読んでもらう<聞き書(ききしょ)>から自ら読む<読書>への橋渡しには大人の力が必要であること、大人が寝食を忘れて本に没頭すれば子どもは気になって読んでみたくなるものなど、子どもの読書に関わる大人にとって心に響くメッセージをたくさん届けてくださいました。角野先生の作品から感じるのと同じように「ワクワクすることの大切さ」がお話の隅々から伝わり、私も久しぶりに物語の世界に入り込みたいという思いにかられると同時に、読書の楽しさを子どもたちに伝えるという読書推進の原点を改めて感じることができました。

第2部の事例発表・実演では、はじめに県立津久井浜高校図書委員会のみなさんに実演いただきました。図書委員会活動についての紹介に続き、創作紙芝居「なにができるかな」では生徒さんが作成した紙芝居をスクリーンに投影しながら演じていただきました。聞き取りやすく抑揚のついた声がアンケートでも好評でした。絵本「へっこきよめさま」の読み聞かせでは、男子生徒の情感豊かな語りに会場の大人も子どもも笑い声をあげて楽しんでいました。
 次に、「多摩区ストーリーテリングおはなし万華鏡」のみなさんより「アナンシと五」、「三人の糸つむぎ女」、「かちかち山」の3つの民話がすばなしで演じられました。会場全体が物語の世界に引き込まれているようで、それぞれ異なる国の民話の世界が目の前に浮かんでくるような語りの力に圧倒されました。
 今年のフォーラムも多くの方にご参加いただき、盛況のうちに終えることができました。
お忙しい中ご講演くださった角野先生、期末試験直前にもかかわらず素晴らしい実演をしてくださった津久井浜高校のみなさん、綿密なご準備をされ、当日とても楽しそうに出演してくださったおはなし万華鏡のみなさん、そしてご参加のみなさま、関係者のみなさま、ありがとうございました。

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(県立図書館 子ども読書活動推進フォーラム担当)