今年も連続講演会(全3回)開催します!

 「女性活躍からその先へ―男女ともに生きやすい社会をめざして」をテーマに、今年も「社会・人文系再発見シリーズ」連続講演会を開催します。

 第一回目はNHK連続テレビ小説「あさが来た」の脚本家、大森美香氏による講演です。演題は「あさが来た!ファーストペンギンの作り方」で、ドラマに登場した歴史上の人物、五代友厚からあさに贈られた「ファーストペンギン」がキーワードの一つになっています。ドラマ中では「ペンギンは、鳥やけども、空は飛べない。しかし、大きな海を、素早く泳ぐことができる。そやけど、海の中は、危険がいっぱいや。どんな敵や、困難が待ち受けてるかも分からへん。そんな時に、海に、群れの中から一番先に飛び込む、勇気あるペンギンのことを『ファースト・ペンギン』というんです」と紹介されています。前人未到の領域にしかも女性が飛び込んで事態を切り開いていく、まさしくあさを象徴する言葉の一つでした。さて、「あさが来た」は2015年度下半期(2015年9月28日から2016年4月2日)に放送され、主人公のあさが幕末生まれの実業家、広岡浅子さんがモデルであることや、また女性の自主性が抑圧されていた江戸、明治の時代にいきいきと活躍し、彼女をとりまく魅力的なキャラクターの登場人物たちで話題をさらい、朝ドラで今世紀最高の視聴率を記録しました。女性実業家の活躍ということで、脚本を書かれた大森美香氏はその後男女共同参画などのテーマで講演に各地から呼ばれているそうです。そして、今回は神奈川県で、県立図書館にお呼びすることが叶いました。女性の社会進出にかかわる課題は明治から比べて現在もあまり変わっていないと言われています。「あさが来た」であさとそしてあさを支えた登場人物たち、特に夫や舅、五代友厚などの男性たちから現代につながる解決のヒントを得られたら、と思います。

 第二回目はかながわ男女共同参画センター所長より、演題「男女共同参画社会実現に向けた神奈川県の挑戦~『女性活躍先進県』を目指して~」でお話を伺います。「かながわ女性の活躍応援団」は「女性が、どんどん主役になる。」をキャッチフレーズに掲げていますが、その団員が男性だけなのはなぜなのか、など、「かなテラス」(かながわ男女共同参画センター)を推進拠点に「女性活躍先進県」をめざす神奈川県の取り組みについて紹介していただきます。講演の後、当館の女性関連資料室をご案内します。当館の女性関連資料室には、2015年に閉館した江ノ島のかながわ女性センター図書館から移管した蔵書約9万冊を収蔵しています。公開している2室の他、普段は入れない女性関連書庫もご覧いただけます。書庫には特別コレクション「山川菊栄文庫」も収められています。この機会にぜひご参加ください。

 そして第三回目は、中央大学文学部教授の山田昌弘氏による講演会です。山田先生は「パラサイト・シングル」や「婚活」という言葉を考案し提唱した社会学者で、結婚するために必要な行動である「結婚活動」を就職活動(就活)に見立てて「婚活」と名付けました。この言葉が初めて世に出たのは、『AERA』2007年11月5日号とされています。その後、ご著書で20万部のベストセラーの『「婚活」時代』(ディスカヴァー・トゥエンティワン2008)を原作にNHK「コンカツ・リカツ」(2009)でドラマ化されました。「婚活」がテーマのドラマはフジテレビ「早子先生、結婚するって本当ですか?」(2016)など、今日のテーマとなっています。また、「恋カナ!プロジェクト」など、神奈川県でも結婚支援に取り組んでいます。
 今回は「男女共同参画は、日本の希望 」が演題です。全国各地でご講演されている山田先生ですが、今回は神奈川県のデータも基にしてお話くださいます。内閣府男女共同参画会議専門委員などの公職も歴任されている山田先生の講演会、ぜひお越しください。

 連続講演会の日程、詳細は当館ホームページまで。
(企画協力課:連続講演会担当)