県民公開講座「研究の第一歩 文献の読み方・探し方」を開催しました

講座の様子 さる11月28日に、「研究の第一歩 文献の読み方・探し方」と題する講座を開催しました。

 本講座は、昨年度まで「新聞記事・雑誌論文の探し方」として行っていたものですが、今年度は初の試みとして、 「そもそもなぜ論文(文献)を探したいのか?」というところまでさかのぼった内容にしようと、タイトルから変えてみました。 ですから、タイトル同様、今回の講座はまさに当図書館にとっても“第一歩”。

 県民公開講座の講師は、基本的には当館司書がつとめるお約束なのですが、雑誌論文の探し方はともかく、 その前段の「研究とはどういうものか、研究のための論文の読み方は?」という部分は、 専門家でないと説得力のあるお話ができない!ということで、専門家である“大学の先生・研究者”福田武史先生にお願いしました。

 〔第1部〕は福田先生の「研究とは何か」というお話です。研究をするために論文を読まなければいけないのはなぜか?それは、 自分がその研究をすることにどのような意味があるか(何が問題なのか=何を明らかにしたいのか)がわかるためには、 それまでの研究(先行研究)の成果を知っておかなければならないからです。論文をきちんと“読める”ようになれば、 自分が書くときの参考にもなります。読み方のポイントを、具体例に即してわかりやすく説明していただきました。 最後に先生が、「皆さんには、よくない論文を読んでいる時間はありません」、 そして骨董の目利きの修業を引き合いに出して「すぐれた論文だけをたくさん読み続けると、論文の優劣を見分ける目ができます」と話されたのが印象的でした。

 〔第2部〕はそれを受けて、読みたい論文を実際に入手するまでの話を、インターネットの文献検索データベース(CiNii Articles)を使った実習をまじえて行いました。 実技を含むためパソコンの台数に制限されてこじんまりした人数でしたが、受講者の皆さんはとても熱心に、反応豊かに聞いてくださいました。 これをきっかけに、本講座のはじめにお話ししていただいた「“人類が知るべき知識”の円を少し大きくすること」に貢献するような、調査や研究をされる方が増えるとよいなと思います。

 当館では、皆さんの調査研究の助けになるように、次年度以降もこのような内容で講座を開催しようと計画しております。どうぞご期待ください。

(地域情報課 “研究の第一歩”講座担当)