「神奈川県子ども読書活動推進フォーラム」を開催しました!

フォーラムの様子 平成27年12月5日(土)に神奈川近代文学館において、「子ども読書活動推進フォーラム」を開催いたしました。
 今年度は、絵本レビュー・通販サイト「絵本ナビ」を創業された、株式会社絵本ナビ代表取締役の金柿秀幸氏をお招きし、 「絵本をとりまく変化と対応~絵本ナビとパパ’s絵本プロジェクトを通して見えてきたもの~」と題した講演と、パパ’s絵本プロジェクトの活動の実演として、読み聞かせを行っていただきました。
 また、事例発表には、横浜市を中心に活動されている、平均年齢70歳の男性で構成されるおはなし会ボランティアグループ「水曜会」の方々に、 紙芝居と創作パネルシアターの実演を行っていただきました。

 第1部の金柿氏の講演では、インターネット時代の新しい絵本の選び方を切り開いたといえる「絵本ナビ」や現役パパで結成した 「パパ’s絵本プロジェクト」についてお話しいただきました。絵本ナビの立ち上げのきっかけや、 親にとっての絵本選びを“義務”から“楽しみ”へというコンセプトを掲げて、日本で一番詳しい絵本の紹介を目指し運営していること。 また、絵本ナビのビジネスに関しても踏み込んでお話ししていただきました。すべての新刊の良いところを見い出し、 本来読んでもらえる人に伝えるという姿勢で、“検索から発見へ”というキーワードで、絵本の楽しさを届けるための仕組みをつくりあげていることを伺えました。
 最後に、10年間の環境の変化とこれからの予測として、デジタル化や自動化が進んでも、人が繋ぐというところは変わらず、 本好きな子が読書を楽しむ環境が整うのではないだろうかと語られました。一つひとつの取組みが未来を変える。 「皆さんも望む未来に一歩踏み出してほしい、共にがんばりましょう。」という言葉で締めくくられました。

 第2部は、金柿氏の読み聞かせから始まりました。ご用意いただいた絵本20冊のうち、3冊が選ばれました。講演で金柿氏が、 「お作法にのっとった絵本の読み聞かせが音楽に例えるとクラシックだとすると、「パパ’s絵本プロジェクト」はジャズだと言われる。」と話されていた通り、 参加者に声をかけたり、絵本をさかさまにしたり、聞き手も読み手も一緒に楽しむことの大切さが実感できる読み聞かせでした。
 次に、水曜会による事例発表が行われました。昔話紙芝居や創作パネルシアターは、イラストもパネル本体などの道具も手作りでした。 暗くした会場に映し出される紙芝居やパネルシアターから紡ぎだされる物語に、参加者は引き込まれるように鑑賞していました。 男性たちの朗々とした声で読み上げられる昔話は、絵もあいまってどこか懐かしさを感じるものでした。
 今年度も盛況のうちに終えることが出来、様々な年代の参加者が楽しそうに受講されていたのが印象的でした。 ご講演くださった金柿さん、事例発表をしてくださった皆さん、そしてご参加くださった皆さん、ありがとうございました。

過去に「司書の出番」で取り上げられた「子ども読書活動推進フォーラム」の記事は こちら

(県立図書館職員:子ども読書活動推進フォーラム担当)