12月9日(水) DVD上映会「昭和の缶詰」を開催します

 当館所蔵の映像資料をご紹介する第二回上映会を12月9日(水)13:30から15:30、当館本館一階会議室にて開催します。今回お贈りするのは、DVD『昭和の缶詰』です。

 『昭和の缶詰』シリーズは全6巻で、昭和29年から63年までの、日本が戦後の混乱から立ち直り、高度成長期からバブル全盛期の最も活気のあった頃までの世相を収めています。今回は昭和29年から39年までの2本を上映します。このシリーズは、ニュース映画制作の老舗、中日映画社で制作されました。保存されている膨大なストックの中から、当時の世相や風俗が垣間見える映像を中心に構成されています。ニュース映像を中心にその年に起きた事件や出来事をテロップで流し、その時代を理解できるようになっています。これらの映像の中では、昭和という時代を生きている人々の喜怒哀楽が存分に感じられ、また懐かしい独特のナレーションが、私たちを戦後の昭和へ導いてくれます。ヘアースタイルや着物姿からは当時の流行が垣間見られ、家電や工業製品においては現代における発展の凄まじさを感じさせられます。
 ここでニュース映像のいくつかをご紹介します。「はみだす日本」は、昭和30年代、18秒に一人の割合で乳児が誕生し、小さな日本から人々がはみだしてしまうのではないかというニュース映像です。少子高齢化の現代との温度差が感じられます。また、「海の底に国道開通~関門トンネル~」や「テレビジョン繁昌記」など現代に通じる出来事も。「強き者汝の名は・・・」では、女性実業家や女性投資家が新鮮に映し出されています。当時としてはそれだけ珍しい存在だったことが窺えます。百人一首のかるた大会の映像は現代と同じようですから、伝統文化は今も昔も変わらぬ世界をみせているのだと分かります。
 まだまだ生活水準は低く、貧困にあえいでいた時代でも、目指すものが明確で、迷いの無かった時代は人々の目が希望に満ちています。     
 平成生まれの人たちが社会人として世代の中心となってゆく現代において、戦後の復興と繁栄の中を生きた人々が歩んだ道から、学び直そうとする人も増えているのではないでしょうか。「近くて遠い」、「激動の時代」といわれる昭和時代の世相を、幅広い世代の方々にご覧になって頂き、お楽しみ頂けたらと思います。

過去に「司書の出番」で取り上げた上映会に関しましてはこちらをご覧ください。

(県立図書館職員:DVD上映会担当)