レコード鑑賞会「没後50年 山田耕筰を味わう」を開催しました!

 2015年7月11(土)レコード鑑賞会「没後50年 山田耕筰を味わう」を開催しました。
 今までのレコード鑑賞会は1階多目的ホールで行っていましたが、隣が視聴覚資料室のため音量をあまり大きくできず、せっかくのスピーカーの性能が発揮できないところもありました。今回からは4階のセミナールームに場所を移したことで音量も周りに気兼ねせずに響かせることができました。
 当日は暑い中にもかかわらず、当日参加を含む14名の方に足を運んでいただけました。

 今年が没後50年に当たる作曲家山田耕筰(やまだこうさく)は、数多くの歌曲はもとより日本初の交響曲を作曲し、日本で初めてのプロ・オーケストラを作るなど、日本の近代音楽界の巨人と呼ばれました。その作品は、私たちに懐かしく馴染み深い歌曲から、明治大学や県立藤沢高等学校の校歌、企業の社歌といったものまで多岐に渡り、耕筰の活動範囲の広さがうかがえます。レコード鑑賞会直前にテレビ番組でも取り上げられていましたが、山田耕筰は幅広い音楽活動以外にその人生が波乱万丈で“恋多き男”としても有名です。プログラムには、略歴をまとめましたが、音楽活動を綴るのが精一杯で、恋多きエピソードまで踏み込めなかったのが残念です。資料は他に、7月発行の『トピックスのとびら No.120』が連携企画として「山田耕筰 その世界♬♫」を取り上げていましたので、こちらも配布しました。

 会場には山田耕筰の作品を歌った多彩な歌手によるCDと全集や自伝などの図書資料を手に取っていただけるように並べました。休憩時間に何人かの方がご覧になっていました。

 今回の鑑賞会では、耳に懐かしい歌曲を中心に3種4枚のレコードから鑑賞していただきました。
 1枚目は日本歌曲全集の中の1枚として制作された『山田耕筰作品集(2)』(請求記号:CLP18/N522)を第1面の「赤とんぼ」から順番に第2面の最後「中国地方の子守歌」まで女性ソプラノ3人の歌声で15曲を鑑賞しました。
 2枚目は『奥田良三 山田耕筰を歌う―山田耕筰を偲んで名曲40編の夕べ―』(請求記号:KO113-114)からdisc1の第1面とdisc2の第2面を鑑賞しました。テノール歌手奥田良三の歌声で16曲を鑑賞しましたが、このうち「赤とんぼ」、「からたちの花」など6曲は1枚目と重複しているので、女性ソプラノの歌声と比較して楽しんでいただけました。
 最後は趣向を変えて、山田耕筰作曲のオペラ『歌劇 黒船』(請求記号:CLP18/M2991-2992/0237)から最終場面の第3幕第3場「玉泉寺の内部」(ぎょくせんじのないぶ)を聴いていただきました。
 このオペラは昭和14年に完成した、唐人お吉(とうじんおきち)を題材にした作品で、昭和15年には『夜明け』と改題して上演されました。主演のソプラノは1枚目の歌曲を多く歌っていた伊藤京子でしたが、歌曲とはまた違った歌唱、作風を楽しんでいただきました。

 レコードの不具合によって演奏が中断してしまう不手際があり、ご迷惑をおかけして申し訳ありませんでした。また会場が暑すぎるというご意見も頂いており改善に努めたいと思います。

 レコードの温かみのある音で懐かしい歌に耳を傾けるひととき。山田耕筰の世界を存分に味わっていただけたでしょうか。参加してくださったみなさま、ありがとうございました。

 過去に鑑賞会で配布したプログラムの一部をホームページ上で公開しています。ご興味のある方はそちらもご覧ください。
 山田耕筰に関する当館所蔵の図書はこちら、視聴覚資料はこちらをご覧ください。
 過去に「司書の出番」で取り上げたレコード鑑賞会に関しましてはこちらをご覧ください。
 県立図書館で開催される講座についてはこちらをご覧ください。

 (県立図書館職員:レコード鑑賞会担当)