県民公開講座「図書館ネットワークの舞台裏」を開催しました

 台風の上陸が迫る7月15日、県民公開講座「図書館ネットワークの舞台裏」を開催しました。台風が直撃し受講者が0名になるのではないかと心配しましたが、幸い台風の進行が遅れ、当日は晴れて12名の参加者を迎えることが出来ました。

 図書館ネットワークといいますと、貸出・返却や本の受入・修理などの図書館の他の仕事に比べ、イメージのしにくい仕事だと思います。しかし県立図書館の中では大変重要な位置づけの仕事であるという事を今回の講座では説明しました。

 インターネットが発達する以前、皆様は求める本が近隣の図書館、書店で所蔵していなかった時に、どうしていたでしょう。おそらく都心の書店や大きい図書館へ探しに行っていたのではないかと思います。
 現在ではインターネットの発達によりネット書店で検索して購入し、自宅に取り寄せる事が可能になりました。図書館でもネットワークの発達により、近所の図書館に県内図書館所蔵の本を取り寄せる事ができるようになっているのです。(館外貸出不可などの理由で出来ない場合もありますのでご注意を)
 KL-NETがそのネットワークで、それを構築しているのが「横断検索」、「相互貸借管理システム」、そして「協力車」です。
 「横断検索」とは、県内市町村図書館と県内の一部大学図書館、専門図書館を一括して検索できるシステムです。この検索システムは一般にも公開されていますので興味を持たれた方は利用してみてください。近所の図書館で所蔵しておらず、いままであきらめていた本が見つかるかもしれません。
 「相互貸借管理システム」は「横断検索」で検索された本の図書館同士の貸借を管理するシステムです。
 「協力車」は市町村の図書館を巡回している車で、「相互貸借管理システム」で処理された資料は、この「協力車」に載せられて運送されています。運用当初の昭和52年は「協力車」だけで運送を行っていましたが、物流量が増えた現在は宅配便を用いての配送も併用されています。
 現在では年間13万冊もの本がこのシステムを用いて県内図書館同士で貸出され、県民の皆様へと提供されています。
 取り寄せたい図書が「横断検索」で見つかったら、近隣の図書館の窓口でお聞きください。(どこの図書館から取り寄せるか、取り寄せ可能かについては、図書館職員が各種の条件をみながら決定しますのでご注意ください。)
 講座では、そのほかに全国図書館のネットワークや、大学図書館のネットワーク。また、図書館員のスキルアップを図るための研修の企画運営や、協力車を用いての情報共有などについて話しました。講座の終わりには参加者に実際に搬送の作業を行っている協力室を少しだけ見学してもらいました。
 参加してくださった方々からは質問もいくつか出され、興味を持っていただけたようです。いろいろと拙い説明の講座でしたが、参加された方は最後までご清聴していただき、とてもありがたく思いました。

(県立図書館:講座担当)