DVD上映会「パリ・ルーヴル美術館の秘密」

 当館が所蔵する映像資料を、今年度も計3回、上映することになりました。初回は、7月1日(水)13:30(13:00開場)より、当館所蔵のDVD「パリ・ルーヴル美術館の秘密」を上映します。場所は、県立図書館、本館1階会議室です。

 つい先日まで、国立新美術館でルーヴル美術館展が開催されていました。パリからはるばる東京へやってきた名品の数々を実際に観に行かれた方もいらっしゃると思います。しかし、今回、ご覧いただく映画の主題は、世界的な名画・名作ではありません。そこで働く人々、そしてルーヴル美術館の複雑怪奇とも言える構造そのものです。
 世界最大の美術館、ルーヴルには30万点を超す所蔵品が眠り、2800室もの部屋によって区切られ、その地下には数十キロにもおよぶ回廊がめぐらされていると言われています。そこは、かつての王宮。ルーヴル美術館には、コレクションはもちろん、建物を含めた全体の魅力があります。
 それらを支えているのは、1200人余(1990年映画制作当時)もの職員です。ルーヴル美術館の中には、こんな職種の人までいるのかと思ってしまうほど多くの人が働いており、それぞれの仕事現場における日常の一コマがフィルムに収められています。
 美術品の搬入、展示作業、作品の修復、展示をめぐる学芸員の議論、ガラスのピラミッドの掃除、新しい制服の配布、消防や救命訓練…舞台裏で日々行われている活動が映し出されています。
 巨大な地下収蔵庫、長い廊下、食堂、職員用のトレーニング・ルーム…説明的なナレーションは一切ありません。カメラが捉えたままの光景が映し出されています。ただ淡々と静かに。当館で配布しているチラシの裏面にチャプター一覧を載せましたので、ご参照ください。

 監督はニコラ・フィリベール。主にドキュメンタリー映画を制作しています。ただ、この撮影は当初、映画制作を目的としたものではありませんでした。当時、ルーヴル美術館は、再生計画の中にありました。半世紀ぶりに倉庫からシャルル・ル・ブランの巨大な作品が出されることになり、その大移動を記録するため、美術館側から1日だけ撮影を依頼されました。そこで目にしたルーヴルの奥深さに惹かれ、このドュメンタリー映画の制作へとつながりました。
 この作品は、フランス公開当時、数々の賞を受賞し、大絶賛されたとのこと。普段見ることのできない独特な世界をぜひ当館でお楽しみください。
  (県立図書館職員:DVD上映会担当)