今年も神奈川県子ども読書活動推進フォーラムを開催しました!

山下明生氏 12月6日(土)、冬晴れにキラキラと輝く海、それを一望できる港の見える丘公園内の神奈川近代文学館において、県立図書館主催の「神奈川県子ども読書活動推進フォーラム」が開催されました。
 このフォーラムは、「県民一般に読書の重要性を広く啓発するため、子ども読書活動推進フォーラムを開催し子どもの読書活動の普及・啓発を図る。」目的のもと、開催しています。毎年、読書と関係の深い識者の方や、神奈川県内を中心に読書活動を行っているボランティア団体や学校の方をお呼びして、講演と紙芝居や読み聞かせなどの読書活動の事例紹介と実演を行っています。
今年は、デビュー作『かいぞくオネション』以降、海を舞台にした多くの作品を生み出し、『おばけのバーバパパ』などの翻訳も手がける児童文学作家の山下明生先生に、「童話への旅」というタイトルで講演をお願いすることができました。そして、事例紹介は横浜市で多言語おはなし会を開催されている「都筑多文化・青少年交流プラザ」と相模原市でストーリーテリングの活動をされている「でいらぼっちの会」の2団体を迎えることができました。
 山下先生の講演では、ご自身の7つの癖を取り上げ、その癖がいかに作品と結びつき、作風のもとになっているかお話ししてくださいました。お話で取り上げた本の朗読をはさみながら、翻訳も含めた約500冊もの著作の多くにとりあげられる海に対するこだわりや、ご自身の読書経験、本に影響されてその舞台に旅行へいくことなど、本のアイデアが生まれる瞬間の舞台裏をのぞけたようなお話を伺えました。
 フォーラムの後半は、2団体の事例発表が行われました。
 都筑多文化・青少年交流プラザは、6カ国のボランティアの方がそれぞれの母国語の版の絵本『はらぺこあおむし』を順に読み聞かせるという形式の多言語おはなし会を発表してくださいました。多言語おはなし会は、全国でも事例が少なく、今回は、貴重な発表です。絵本を通して多言語に触れることができるだけでなく、話し手と聞き手の国をこえた交流が生まれる活動に、会場からの興味や関心を大いに得ていました。でいらぼっちの会は、ストーリーテリングの発表をしてくださいました。演目は、『おおかみと七ひきの子やぎ』『それ、ほんとう?あいうえお』『五杢蔵の望み』(県立図書館未所蔵)でした。
 でいらぼっちの会は、その技術の高さに、発表後多くの質問がされましたが、先生の指導や発声練習などなくお互い発表し合うことで、完成度を高めていくという話に、会場からも称賛の声が上がりました。2団体の発表を終え、今回のフォーラムも盛況のうちに締めくくることができました。

(県立図書館職員:フォーラム担当者)